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人間のことばかり考えた日
朝起きてテレビをつけると、受験にまつわる思い出の街頭インタビューをやっていた。そういえば高校受験のとき、時計忘れたっけ。受験教室から時計が撤去されてるから各自腕時計必須なのに忘れてしまって、結局わたしの後ろの席で試験を受ける友達に「10分経ったら1回、20分経ったら2回足でわたしの椅子をトントンして」とお願いをして時間配分をした。受験当日、帰宅後そのことを母に伝えたら大層驚かれ、そこではじめて自分
もっとみる適度に素直に受け取りつづける
こどもと真面目に接するとどうしてやたらと疲れるんだろうと不思議だったけれど、テンションをそこそこあげて、言い方を変えると無理をして頑張っていつづけなければいけないからだと気づいた。
いつもよりちょっとだけ高い声で話しかけたり、にこにこ元気に接したり、明るく励ましたりする。しつづける。身体的疲労や精神的疲労とはまた違った種類の疲れが発生する。そうすることで我が子はにこやかに日々を過ごしていけるのだか
臨月〜出産レポ(のはずが、ラブレター)
8月某日
昨夜は早めに横になったのに意外と寝付けなくて、寝られてもなんだか目がさめて、朝が来るまでに何度起きただろう。5時に夫が活動を開始したのでなんとなくそこで覚醒したけれど、トータル睡眠時間はそこそこにはなったから元気。のはずが、7時台で既によぼよぼであるし、トーストを焼く気力もなくてとりあえずバナナを食べて朝ドラをみてから横になる。脱力と堕落を自分に許した途端にだるさと疲れとかなしみと、そ
こんにちは32歳。自分のための大切な記録
久々に会ったいとこが誕生日プレゼントにくれたのはさくらの匂いのするボディーソープだった。
はやる気持ちで蓋を開け、匂いを嗅いでみる。
春のあたたかな日差し、芽吹きの時期のあの空気、桜で有名な公園の景色が頭をよぎる。
数ヶ月後に待つ春、そしてその少し先にある人生の色々に思いを馳せて、なんだか心がむずむずした。いろいろ待ってるぞ、32歳。
(ここから先、超プライベートなおはなし。重大な人生の話とそれ
河原の石ころたちを愛でたくなって
30歳を目前に控えた冬。すこし時間ができたわたしは編み物をはじめた。
編み方の手順をよく読み、解説のイラストと手元の糸・針を見比べ、指示通りに動かしていく。無心になって手を動かすうち、目の前にそれっぽい糸の連なりが形作られていく。手元には、編み物っぽいことになっているなにかがあっという間に出現した。
文章を理解してイラストをよくみて、その通りにやってみるだけで、遠いところまでこられる編み物の世界
おいしさとたのしさの疑似アルコール、ハッピーアワー
3年ぶりの秋のおいしいもののお祭り。今年はいきたいなあと思っていながら、テレビで初日の賑わいを眺めてのほほんとしていたのだけど、SNSで友達があげていたおいしい海産の写真とその日の気候が脳内で合わさり「これは最高でしかない!!!完全に行きたい!!!」と感情がロケット大発射。どうやら明日までは天気も晴れて気持ちよさそうだ。仕事が終わってからすみやかに帰宅して会場に向かっても15時すぎにはいけるはず。
もっとみる無職1日目、なんでもない日
日々、なんてことなく過ごしているだけでも、ほんとうはいろんなことがわいて、拾う暇なくこぼれおちて、どんどん流れていっている。
読んでいた本で出てきたベビーベッドのレンタルの話で思い出した、祖父の一周忌で母が挨拶のときに涙声で話した「いま孫が父のつくったベビーベッドで寝ています」というそのひとこと。
「お父さんの生きる糧をひとつでも多く作ろうっていう気持ちで、それぞれができることを精一杯やってい