写真家塙真一

写真家 塙真一(ハナワシンイチ)です。街スナップ、旅写真、ポートレートを撮ります。 カ…

写真家塙真一

写真家 塙真一(ハナワシンイチ)です。街スナップ、旅写真、ポートレートを撮ります。 カメラメーカー各社のカタログサンプル写真などの撮影や、写真教室などもおこなっています。 写真家としての目線から、写真の力、撮り方、カメラ機材についての記事、エッセイを書いていこうと思っています。

マガジン

  • 写真を撮る上で知っておいてほしいこと

    写真を撮ることの意味、写真を撮る上で知っておいてほしいことについて私なりの考えをまとめていきます。ハナワの写真論と考えていただければと思います。 月に2本〜4本の記事をアップして行きます。

  • ポートレイトを撮る人へ

    塙が考えるポートレイト写真のあり方とは? モデルとの接し方、指示の出し方は? どこに注意するともっとよいポートレイトになるのか? などなど、撮り方からRAW現像までポートレイトに関するネタをお届けします。 ポートレイト初心者から上級者まで、みなさんに役立つお話をしていきたいと思います。 月に2〜4本の更新を予定しています。

最近の記事

子供の目線と大人の目線

スナップ写真を撮るときは、子供のような目で周りを見ることが大切かなと思っています。 好奇心いっぱいの子供のような心で被写体を見つける、見つめるということです。 子供ってどうしてあんなにも好奇心旺盛なんでしょう。 それはきっと、見るものすべてが新鮮に見えるからではないでしょうかね。 歳をとってくるとその新鮮さを保つことが難しく、いつも行く場所、いつも通る道がマンネリ化してしまって、発見や感動がなくなってしまったりするものです。 そこて大切なのが子供のような目で周りを見ると

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    • ポートレイトレクチャー「59.RAWで修正するなら、肌が綺麗になるデータとして撮っておくこと」

      ポートレイトを撮る人でRAWデータから仕上げをする人も多いと思います。 RAWデータであればホワイトバランスもフィルムモードも変更できます。というよりも、露出やコントラスト、トーンカーブ、シャープネスなどカメラで設定できるもと同等かそれ以上の調整が可能です。 このため、撮るときに細かな調整をしなくても後からRAWデータで調整すればいいや、と思っている人も多いと思います。 ところが、このあとから何でもできるというのが結構くせ者なのです。 露出やコントラスト、トーンカーブが自

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      • スナップにおける露出の重要性について

        スナップ写真において露出というのは非常に重要だと思っています。 露出、つまり写真の明るさですね。 厳密に言えば露出とコントラストです。 もちろん、色合いやフレーミングなども重要なですが、それ以上に露出は写真の印象を大きく変えます。 撮るときに適正な(望ましい)露出で撮っておくことは大切なのですが、場合によっては撮ったあとに編集ソフトなどで露出やコントラストを調整してもよいでしょう。 ポートレイトでは撮るときに適正露出で撮っておくことがとても大切なのですが、スナップにおい

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        • ポートレイトレクチャー「58.背景を含め全体を把握しておくこと」

          屋外ポートレイトでも室内のポートレイトでも被写体の奥には背景があるのが一般的です。そして背景には色と形があります。 背景がシンプルな撮影は白バック、黒バックといったスタジオ撮影くらいなものでしょう。 それ以外のポートレイトでは基本的に背景があります。 この背景にどこまで気を配れるかというのがとても大切になります。 というか、まず撮影場所を選ぶ段階で、背景をどうするかを考える必要があるのです。 今回の話はとりあえず光のことはあえて無視します。 その上で背景はどうするのかとい

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        記事

          レンズ1本勝負のスナップが画角を見る目を鍛える

          みなさんはスナップ撮影においてどんなレンズを持っていきますか? ズームレンズ?単焦点レンズ? レンズは何本くらい持っていきますか? レンズの焦点距離の違いについては以前のnoteでも書いたことがありますが、焦点距離の違いっていったい何なんでしょう。 広角と望遠を同じ距離から同じ被写体を撮れば、当然望遠レンズのほうが被写体は大きくなります。広角レンズは被写体は小さめに、そしてそれ以外のものが多く写ることになります。 この考え方は、例えば富士山を撮ったり、鳥や飛行機を撮る場

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          ポートレイトレクチャー「57.単なるダメ出しならしない方がいい」

          ポートレイト撮影をしていると自分のイメージ通りにならないこともあります。 そんなときについやってしまうのが、「そうじゃなくて〜!」とか「うーん、違うなあ」という感じの言葉。 そんな台詞は言ったことないという人もいるでしょうが、自分の写真へのイメージが強くなればなるほど、こういう言葉が出てしまいがちなものです。 でも、この言葉ってモデルさんにとっては、のびのびと振る舞えなくなってしまいますし、「じゃ、私はどうしたらいいの?」と迷ってしまうだけの言葉になってしまいます。 では

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          トリミングしない前提でフレーミングをすることの意味

          スナップにしてもポートレートにしても、カメラを構えたときにフレーミングをおこなうはずです。 どこからどこまでを写すか、どの部分はいらないと判断して画面の外に出すか、などを意識、無意識に関わらず考えているはずです。 もし、何も考えていないようであれば、少しフレーミングを意識してみるとよいでしょう。 さて、この「フレーミング(構図)についてですが、できる限りトリミングしないで済むように撮っておくことをオススメします。 なぜトリミングをしないようにした方が良いかというと、それ

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          トリミングしない前提でフレーミングをすることの意味

          ポートレイトレクチャー「56.肌の露出が多めの写真を撮るときの注意点」

          ポートレイトにおいて、モデルさんの肩や足が大きく見えるようなシーンを撮ることがあります。 撮りようによってはヌードっぽくも見えるようなシーンになることもあります。 このようなシーンでは、男性カメラマンとしてはなるべく衣装が写らずに、ヌードっぽくみえるように撮ってしまいたくなるものです。 気持ちはよく分かります。 ですが、ここで大切にしたいことは、モデルさんがなぜ肩や足を大きくみせているのかということです。 そして、モデルさんの期待に応えるために注意すべき点があります。

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          スナップに最適なレンズ焦点距離は何ミリなのか?

          スナップ写真を撮るときにみなさんはどの焦点距離のレンズをよく使いますか? 一般的な画角でいえば、28mm、35mm、50mm、75mm、85mmくらいのどれかという感じでしょうか。 「レンズの焦点距離は年齢と同じくらい」などと言われることがあります。 20代の方なら24mmとか28mmとか 30代になると35mmくらい 50代で50mm? そんな風に言われたりします。 この通説については一つだけ、もしかするとこういうことかなあと思うことがあります。

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          ポートレイトレクチャー「55.お肌のトーンを綺麗にするためにわずかな光の違いを見極めること」

          ポートレイトを撮る人なら誰でもモデルさんの顔や身体に当たる光を気にするでしょう。 順光にしろ、半逆光、逆光にしろ、どんな光がどこにどれくらい当たっているか、影はどんな風に出るか、ということを見ていると思います。 写真は被写体に当たった光を捉えてそれが像となって記録されるわけです。 ですので、光を見ないことには始まらないのです。 では、その光をどれくらい厳密に見られるかということが重要になってくるのです。 カラーだろうが、モノクロだろうが、お肌のグラデーションがとても大切

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          カメラを構える前に構図は決まっている

          構図というのは、カメラをどの位置、どの高さから撮るのか、ということから始まり、どこからどの範囲までを写すのかということを考えることです。 スナップ写真であれ風景写真であれポートレイトであれ、構図の良し悪しというのは写真の印象に大きく関わるものです。 それだけに構図はより厳密に考えなくてはいけません。 被写体の写る範囲が数センチ変わっただけでもまったく違う印象の写真になることもあるくらいです。 さて、では構図はどのように決めたら良いのでしょう。 まず、当然ですが、カメラ

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          ポートレイトレクチャー「54.ライティングには撮影者とモデルとの共通認識が必要」

          今回はポートレイトにおけるライティングのお話です。 スタジオなどでストロボや定常光を使ってライティングする場合、撮影者とモデルとの間には必ず共通の認識が必要となります。 それは何かといえば、「どんなライティングをして、どんな写真を撮るのか」ということです。 光を回してさわやかな感じに撮るのか、それともダイナミックな光を使って印象的な仕上げにするのか。 また、ライティングをするということは光の方向性を決めることでもあります。光の方向に対して、モデルさんはどのような身体の向き、顔

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          RAWは生データだっていうけれど。

          RAWというのはセンサーからの情報をそのまま記録した「生データ」だと言われている。ここで大切なのは、「データ」であって、「写真」でも「画像」でもないということ。 では、なぜRAW現像ソフトでRAWは「写真」として表示されるのか? それは、「生データ」を元に、そのカメラの設定か、またはRAW現像ソフトのカメラごとの設定を読み込んで表示しているから。つまり、この時点でカメラ設定かソフト設定の値が読み込まれている(つまり変換されている)ということになります(本当の生データは写真

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          スナップは身軽が一番という多くの理由

          スナップ撮影においては少しでも身軽でいるのが良いと思います。 なるべく機材は少なく、交換レンズも最低限で。 通常の撮影では、考えられる限りのシチュエーションを想定して、なるべく多くの機材を持っていく方が後悔がありません。 使わないだろうから持って行かない、でなく、使うかもしれないから持っていく、さらに言えば、まず使わないだろうけど一応持って行く、が正解でしょう。 ただスナップの場合にはちょっと話が違ってくるのです。 では、スナップは身軽でいる方が良いいくつかの理由につい

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          ポートレイトレクチャー「53.モデルさんの顔の向きについてどう意識するか」

          人間の顔は左右対称ではありません。 そのため、誰でも写真に撮られるときには、右向きの顔になるとか、左向きが多いとかあるものです。 ご自身のことを考えてみてください。 カメラを向けられたとき、身体を少し斜めにしたポーズをとるときには、おそらく右か左かどちらか一方のほうが自分自身で収まりが良いように思うはずです。 一般人でもそうなのですから、容姿を売りにする(もちろん容姿だけがすべてではありませんが)モデルさんは、自分の顔は右か左のどちらかで撮られたいというのがあることが多いの

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          旅して写真を撮る意味

          旅は何のためにするのでしょう。 今まで見たことのない素敵な景色を見るため? 今までしたことのない体験をするため? 旅(旅行でもいいです)の目的はいろいろあると思います。 ここでは、私が旅する目的についてお話ししたいと思います。 もちろん私のnoteですから、写真を撮るということについてです。 まず、私の旅ですが、行く前に旅先の情報を収集することも、旅の途中でインターネットで調べることはほとんどありません。 というか、調べません。 行く前に調べることと言えば、駅や空港から

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