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なぜ、自分のことが自分で分からないのか

「他者へのアドバイスは、すらすら答えられるのに、自分のことになると、どうもうまくいかない。」

なんてことありませんか。

本記事では、その理由と対処法について書いていきますので、ぜひとも、使いこなして幸福度アップをねらってくださいね。


▼なぜ、「自分」を分かってあげられないのか。

分かってはいるんだけれど、うまく立ち回れない最大の理由は、

「問題との距離間」

なのです。

極端な言い方をすれば、他者から相談される問題は、あなたにとって「他人事」。良い意味で問題との距離間が取れている訳です。

しかし、あなたの問題になると話は別。

自分と問題との距離は、バッチバチに隣合っている訳ですから、何とかしたい!という気持ちも一層強くなる。

しかし、人間の残念なところは、問題を解決したい!という気持ちが強くなればなるほど、その問題のことで頭がいっぱいになり、冷静な判断ができなくなってしまう。

例えば、目の前の問題を解決しようと切羽詰まっているときに、「今日の夕飯何だろう?」とか「この仕事終わったら、美味しいお酒でも…」なんて考えられない。
#だとしたら 、結構余裕ある

分かっているけれど、どうしようもない僕たちの癖として、解決したい問題ほど、どっぷりつかってしまうのです。

しかし、他人の問題については話は別。

「そんな男、やめておいたほうがいいよ。」
「じゃあさ、いったん距離を置いてみてさ、本当に好きって思ったら、もう1回気持ちを伝えたら。」
「本当に好きだと思うんだったら、きっと相手も気持ちを尊重してくれるはずだよ。」

なんて、きれいめのアドバイスが次から次へと出てくるのです。

そして、往々にして、他者に対するアドバイスの方が的を得ている場合が多い。これは、まさに「問題との距離間を保てている」証拠。

だからこそ、自分の問題であっても、あえて「距離間」をとり、俯瞰したところからアドバイスを送るよう心がけることで、問題に対処できるのです。

▼ときに健康さえも危険に…

ここまで、「問題に対処するには、敢えて距離を取ることが大切だよ!」と書いてきましたが、言うほど簡単ではありません。

ここで、”あるある”を確かめたある実験を紹介します。

実験参加者は、究極の選択を迫られました。

「何の対処もせずにがんで死ぬ10%の確率を受け入れるか、死亡率が5%の新しい治療を試してみるか。」

という選択肢。

もちろん、命をながらえたいのであれば、「新しい治療法にチャレンジ」という選択肢が賢明でしょう。

しかし、結果はこんな感じ。

「参加者の40%が、治療よりも命を危険にさらす選択をした。」

「治療を受けない人」も結構いたのです。

これのどこが”あるある”なのかと言うと、チャンスがあるにも関わらず、人間ドックとか健康診断に行きたがらない人っていませんか?

むしろ、運動習慣にも関わってくるのですが、人間は「自分の健康に対してメリットになることをするよりも、何もしないことを選びがち」ということが昔から報告されているのです。

しかし、他者に対しては、ちょっと結果が違ってきます。同じ質問に「他者のため」という視点を入れたとたん、

「命を危険にさらす選択は、31%になった。」

というのです。
#Chatter

これを人間ドックに置き換えると、「自分は行かないけれど、他者には『絶対行った方がいいよ!』とすすめる」という状態。

やはり、僕たちは、正しい選択を自分にはできなくても、他人にはできてしまうのです。

だからこそ、選択に迷ったのなら「友達に対してアドバイスをするなら何て言うかな?」と考えて「距離間」を取ってみるのも良いかもしれません。

▼まとめ

本記事では、「悩みや問題に対処するなら、距離を取ろう!」という内容をまとめました。

「考え方」の違いでこんなにもゴールが違うなんておもしろいですよね。



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