時間を忘れられるしあわせ
時間を意識している時。
何度時計を見ても、1分どころか30秒も進んでいないことに驚くような時。
そんな時の多くは、早く時間が経ってほしいと思っている、つまりその時間があまり心地よいものではないのだと言えるだろう。
もし一分一秒をそのような状態で過ごしていたなら、ストレスでおかしくなってしまう気がする。
そのくらい、時間を強く意識してしまう状態というのは心に負担をかけるのだと思う。
反対に、時々、時間を忘れられる時もある。
それは没頭とも言い換えられるだろう。
とても面白い本を読んでいる時や映画の世界に入り込んでいる時などに、その状態になることがある。
しかしそれだけでなく、やる前は乗り気じゃなくても、やってみると案外はまってしまうこと、というのもあると最近感じている。
私にとって、コンピュータを使って何か制作(作業)している時がそれに当たる。
以前の会社でも、コンピュータの立ち上げ作業を行っている時、なぜか自分とコンピュータの世界に入り込み、時間を忘れる感覚になったことがあった。
デザインについての勉強をしている今は、コンピュータで制作をしている時、ここをこうやってあれをこうして…と試行錯誤しているとあっという間に時間の意識が薄くなっていく。
良く言うと没頭している、悪く言うとやめどきを見失っているような状態。
この感覚、何かに似ていると思ったら、ゲームが攻略できそうな時に似ている。
こうしてもだめなら、あの手を試してみよう、それでもだめなら云々、思考と操作に夢中になっていく感覚。
その没頭から冷めた時には、熱くなった頭と、夢から醒めたような気持ちが残る。
長い時間を意識して過ごしている時よりは、疲れつつもずっと心地よい感覚である。
やる気がすごくあるわけではないのでよく分からないが、夢中になれるというのは悪くない兆候だと思う。
なのでやり過ぎには注意しながら、没頭の感覚を楽しみつつ学びを続けてみようかなと思っている。