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いろんな偶然が重なった結果、私が統合医療を学ぶようになった話

50歳を目前にし、明らかに人生の後半戦に入ったと思われる今日この頃。

39歳と42歳の2回の高齢出産もあり、私は病気とまでは言えないけれど以前は感じることなどなかった体の不調を感じるようになった。

とにかく朝起きるのがツラく、体が重い。寝ても寝ても疲れが取れないのだ。

これが「年をとるということなのだろう」と、私は全ての不調を年齢のせいにして諦めていた。

しかし、偶然にも私は統合医療と出会い、そのおかげで随分と体調が良くなった。

この記事では、私が統合医療と出会い、学ぶようにまでなった運命のようないきさつをお話させていただきます。

統合医療との出会いはママ友がきっかけ

統合医療との出会いは、保育園のママ友から面白い話を聞いたのがきっかけだった。

一緒に家族ぐるみでキャンプするほど仲良しのママ友が、ある日こんなことを言ったのだ。

「私、小麦を食べないようにしてるの。」

無類のパン好き、ビール好きだった彼女の突然すぎる「小麦断ち宣言」に私は驚いた。

彼女に理由を聞くと、思いがけない答えが返ってきた。

「私は疲れると、口の周りに吹き出物ができるのよ。そこで、最近できた統合医療の内科の先生に診てもらったら、小麦が原因だってわかったの。」

実際に小麦をやめると体の調子はすこぶる良くなり、吹き出物も全くできなくなったという。

 「統合医療」とは、近代西洋医学を中心として伝統医学や相補・代替医療を適宜合わせて行う医療のこと。

よくよく聞いてみると、その新しくできた統合医療の内科は、私の勤務先から車で2分のところ。
さらに驚くことに、その院長の子供達が、私達の子供が通う保育園に通っているというではないか。

そう言えば、私も院長夫人と思われる人と、何度かお話ししたことがあった。

その時は「ヘェ〜!」と感心するだけで、まさか自分が統合医療を勉強することになろうとは夢にも思わなかった。

しかし、この偶然の出会いが思わぬ方向に転じていったのだ。

2年間治らなかった上司の喘息が2ヶ月で改善

私の上司は、2年ほど咳喘息に悩んでいた。
真面目に内科に通った結果、「一生ステロイドを飲んで付き合うしかない」と言われてしまった。

仕事中も咳に震え、夜もよく眠れないらしく、明らかに憔悴し切っている。

それは、勤務先から車で2分のところに統合医療の病院があるという情報を、ママ友より教えてもらって間もなくのことだった。

早速、私は上司に統合医療の内科の受診を勧めてみた。

実はこの時、上司は他県にある統合医療の病院にかかることを考えていたそうだ。

まさか職場からすぐの場所に新しく統合医療の病院ができているなんて、上司は喜んで受診を決めた。

咳喘息の原因は、主にダニ・ホコリ・小麦アレルギーなどなど。

上司は主治医の指示通り、食生活や掃除を改善し、漢方薬を飲み続けた。すると、みるみるうちに症状は改善し、わずか2ヶ月で咳がほとんど出なくなった。

なんとまぁ、こんなに早く咳喘息が治るなんてと驚いたのもつかの間、さらに驚く出来事が起こったのだ。

母の胃痛が食生活と生活習慣の改善で治った

私には80代の母がいる。年はとっているけれど、今まで大きな病気もしたことがない健康な人だった。

ところが、胃が痛くてご飯が食べれず、1ヶ月で体重が3キロ以上落ちたというのだ。

しかし、それは始まりに過ぎず、母の症状はどんどん悪化。
朝に夕にと、痛みに耐えれず仕事中にまで母から電話がかかるようになった。

かかりつけの内科に行っても、原因がわからず胃薬をもらうだけ。胃カメラで調べても、全く問題がないと言われ困り果てた。

そこで私は母を連れて、初めて統合医療の内科を受診してみた。

母の体は、小麦、乳製品、生ものが体にあっていないことを告げられた。
さらには、ダニやホコリも大量に吸い込んでおり、体に溜まっていることを指摘された。

そこで、ヘルパーさんにお願いして、畳をスチームクリーナでダニ退治してもらい、野菜の重ね煮を大量に作り置きもしてもらうようにしてみた。

すると驚くことに、2週間もしないうちに胃の痛みは治ってしまったのだ。

2回も身近な人が体調が劇的に改善するのを目の当たりにして、私は自分も統合医療内科で体調不良を診てもらいたくなった。

私の産後の体調不良が3ヶ月で改善

私は42歳で2人目の子供を出産して以来、朝起きた時に腕が痺れるようになった。

まるで寝てる間中、腕に重いものがのしかかったのような痺れ。ビリビリとした感覚と、手の平が明らかにむくんで大きくなっているのだ。

また、寝ても寝ても疲れが取れず、朝から起きるのがツラくてしょうがない。体は重たく、全てが煩わしく感じる。

更年期障害かもしれないと思ったこともあったが、産婦人科医からは「更年期障害じゃない。」と言われる始末。リウマチを疑い、整形外科にかかるも「筋肉不足」という診断。

運動をして筋肉をつけようと努力するも、疲れがひどくなるばかり。一向に改善が見られない。

いよいよ私は意を決して、統合医療内科の門をくぐることにしたのだ。

その結果、私の体の不調の原因は、小麦、乳製品、界面活性剤、電磁波・・・そして重金属だと診断された。

パンやパスタをこよなく愛し、ワインのお供はカビの生えたチーズ。

洗浄力の高い洗剤や、香りのよいシャンプーを好み、耳にワイヤレスのイヤホンをねじ込んでスマホで動画を聞きながら運転するのが日課。

そして何よりも重金属。これは以前から思い当たる節があった。

私は口の中には金属はないのだが、ある日を境にピアスをすると耳が腫れる金属アレルギーの症状が出るようになったのだ。

実は、私の職業は歯科医師。

20年以上の間、私は患者さんの口の中の銀歯を削り、大量の重金属を吸っていたのだ。

私はこの診断結果を受け止め、食生活と生活習慣の改善に努めた。そして、体に入ってしまった重金属は漢方薬で解毒し続けること4週間。

私の体は劇的に疲れにくくなり、朝から悩まされていた腕の痺れも、手のむくみも嘘のようになくなった。

私の病名がつかない体の不調は、食事と生活習慣が原因だったことを証明された瞬間だった。

偶然が重なって統合医療を学ぶ道が与えられた


同じく歯科医師である上司と、統合医療のすごさについて語り合うことが多くなったある日のこと、思いがけない話を持ちかけられた。

「統合医療の学会に入って、本格的に学んでみたら?向いてると思うよ。」

実は、私の上司は口腔外科担当として、有名な統合医療の病院で8年ほど勤務した経歴があった。

だから統合医療のすごさは、自分が治療を受ける前からわかっていたのだ。

統合医療の学会への入会を冗談だと思っていた私だったが、どうやら院長は本気の様子。なんとなく、私は勢いで統合医療の学会に入ってしまった。

学会に入ると、私、上司、母を治してくれた主治医の先生もそこにいらしゃった。
そもそも主治医の先生は、同じ保育園に通う保護者同士。奥様とはすっかりママ友になり、ご自宅でお茶に招かれるほど仲良くなっていた。

そんなある日、この先生一家と家族ぐるみでお昼ご飯を食べる機会があった。すると、ごく自然にこの先生から願ってもいない話をいただくことになった。

それは医科と歯科で連携して統合医療の治療をするという話だった。

私は統合医療内科での患者さんの歯科健診を依頼され、定期的に歯科医師として通うことになった。

まだわからないことも多いが、私は少しずつ統合医療というものを現場を通じて学んでいる。

今後はこのnoteでも、誰でも家庭でとい入れられる統合医療の知恵など発信したいと考えています。

統合医療で全ての病気が治るわけではないけれど、全ての人の健康増進や病気予防に役立つからです。

私の経験と日々の臨床で感じたことを、こちらのnoteで綴っていく予定です。よろしくお願いいたします。




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