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それってホントに「病気」で「患者」?(関係の世界へ第4章)

 社会構成主義のガーゲンの新作「関係の世界へ」のオンライン読書会の記録です。※あくまで個人の受け取り方・感想です。

第4章 ヘルスケア−因果から協働へ

 第4章は、ヘルスケアの領域ということで、過去作の「現実はいつも対話から生まれる」で出ていた例を思い出しました(医者のコミュニケーションが変わっただけで症状が改善した話)。

 前章の「教師(教える側)←→生徒(教わる側)」と同じように、ヘルスケア領域で言うと「医者やセラピスト(ケアする側)←→患者(ケアされる側)」という断絶がある状態では?というところからスタートします。
 また、行動を「問題」とみなそ、その症状に「病名」をつけることで、「病人」「障がい者」というレッテルを貼ってしまっているのではという問題提起がされています。

 ナラティヴ・セラピーの例など、いわゆる患者とされている側やその家族が、その状況の認識を変えて、語り方を変えるだけで、大きく現実が変わっていくんだなと思いました。
 特にメンタル的にしんどいなーという時に、見方を変えてみるヒントになりそうです。

読書会で話したこと

  • ナラティヴ・セラピーの例。いろんな物語(解釈)の可能性がある中で、選ぶのは自分自身

  • 「やっぱり」「私のせい」「〜私がしなかったせいで」とネガティブな文脈でぐるぐる回って抜け出せない時に、その緊張をゆるませるようにするのがこの考え方

  • 緊張を緩ませる隙間を作るためには?あえての「ずらし」や、遊び、視点を変えることなどが大事

📖これまでのガーゲン読書会
第1章 日々の世界は、人と人との関係性と言葉でつくられる
第2章 つくりたい関係性を、「シナリオ」で考える
第3章 教育は「ポジティブな協応行為」の流れに参加できるようにすること


📕関係からはじまる 読書会記録
📙何のためのテスト? 読書会記録

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