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教育は「ポジティブな協応行為」の流れに参加できるようにすること(関係の世界へ第3章)

 社会構成主義のガーゲンの新作「関係の世界へ」のオンライン読書会の記録です。※あくまで個人の受け取り方・感想です。

第3章 関係のプロセスとしての教育

 第3章は、前作「何のためのテスト?」をぎゅっと濃縮したような章でした。
 教育って一般的に、「教師←→児童生徒」の上下関係で「評価する側→評価される側」という印象が強いと思うのですが、評価軸自体も児童生徒と一緒に考えていき「ポジティブな協応行為の流れに参加できるようにすること」が提案されてます。

 今回特に刺さるなあと思ったのは、「人は、1人で成功したり失敗したりするのではありません。」という言葉。
 やもすると、個人の責任にされてしまうことが多い中で、その背景に多数あるさまざまな関係にも着目することが大事だなと思いました。
 (最近の我が家だと… 九九が覚えられないのは子ども本人のせい、ではなく、先生の授業の進め方、友達とのモチベーションの高め方、親として九九を頑張りたくなる声かけや仕掛け、などなど多くの関係があって初めて成り立ってる)

読書会で話したこと

  • 「個々でやらないといけない」という風潮があるからこそ、その裏返しでチーム形成とかヘルプシーキングのような「みんなで」が流行ってるのかも?

  • 一方、「チームで」という言葉の裏には、ここで能力を発揮することが前提になってるということもあるかも?

  • 「一緒に◯◯をする」というのが減ってる?保育園の運動会が親子で遊ぼう会に変わり全て自由参加の競技になった例

  • リレーや競争がダメなわけじゃない。どうやったら勝てるかを考えるとか、負けた悔しさ感じることも大切

📖これまでのガーゲン読書会
第1章 日々の世界は、人と人との関係性と言葉でつくられる
第2章 つくりたい関係性を、「シナリオ」で考える

📕関係からはじまる 読書会記録
📙何のためのテスト? 読書会記録

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