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テレビドラマ感想文

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あらすじは極力書かない そのドラマが作られたであろう背景、設定 制作したスタッフや、演じる役者さんなどを 備忘録的に残します
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#テレビドラマ感想文 春になったら 1話

#テレビドラマ感想文 春になったら 1話

今期完走予想本命にした「春になったら」がようやく始まりました!

期待以上のドラマの予感
絶妙に泣き笑いを表現する、脚本と映像が特に良いです

元旦から働くということ

主役の瞳は助産師で、父とおせちを食べながら、3ヶ月後の告白をした後、
普段どおり仕事にゆく

お産は盆暮正月関係なく、予定どおりやってくるし、さらにコストの問題で助産師を選択する夫婦は何らかの理由で親の援助もなく二人で出産に臨む

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#テレビドラマ感想文 光る君へ 第二回 平安クリエーターの物語

#テレビドラマ感想文 光る君へ 第二回 平安クリエーターの物語

1000年前平安時代の女性の話とあって
かなりプロット、脚色が自由で意外に楽しい

男性がほぼ「藤原」で登場人物の名前が頭に入らないのが困りものだが、
時代とクリエーターを描いたドラマとして見れば、楽しみな一作

まひろと三郎の物語

現代に置き換えれば、
総理を狙う議員の3男ダメ息子と
有名教授の利発な秀才娘
ぐらいな関係だろうか?
今でも出会いはありそうだ

ドキュメンタリー調の源氏物語を書く

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#テレビドラマ感想文 光る君へ ロケなし大河の行き着く先

#テレビドラマ感想文 光る君へ ロケなし大河の行き着く先

昼間の4K放送で視聴

紫式部のお話であることは理解している
平安期宮廷を描くとはどうなるか?
かなりの不安があったが、
最初の10分観たところで気づく
これはオールセット大河ではないか?

たしか、モッくんの聖徳太子もあったが
宮廷、日本統一の物語で戦争もあり、
当然ロケで撮られていた

NHKも公共機関であり、
ドラマ制作の働き方改革を推進している
ロケはコストも時間がかかる
時代にあった場所

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テレビドラマ感想文「下剋上球児」#5 わかるやつだけわかればいい

テレビドラマ感想文「下剋上球児」#5 わかるやつだけわかればいい

不協和音で暗くドラマ的にドン底な回

「根室は外野に回しましょう」

根室くんが聞いてしまう
アムロ脱走のシーン
思い出しちゃいました

富野演出は更にドン底へ落としましたが

根室くんがいない!

と思ったら列車で寝落ち、
車両倉庫で寝てるー
若いって眠いもんです
アムロも降ろす話を聞く直前、
ウトウト寝てました

これ、やらかした人知ってます
田舎の酔っ払いサラリーマン
車庫に入る直前に目覚め

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テレビドラマ感想文 セクシー田中さん 推しと自省と革新と

テレビドラマ感想文 セクシー田中さん 推しと自省と革新と

今期マイベストになる勢いでスキ加速中

このドラマ、対人関係において、
自分がどう関わるか?
その上でどうするか?
どうありたいか?
の描き方が非常に丁寧だ

見かけはコメディだが、
安易なラブコメに走らない
直線的だが、真っ直ぐではない
蟹走りのようなタメがある

5話に至り、ほぼラブコメ要素は消失
推し、リスペクト、自省、自己革新
描き方は一見軽いが、えらく真摯だ
特に、田中さん、朱理、笙野ら

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テレビドラマ感想文 コタツがない家  美しい首筋を楽しむ

テレビドラマ感想文 コタツがない家 美しい首筋を楽しむ

note管理人さんが推してくれているのか?
第一話の感想、謎に閲覧数が多い

連続ドラマを観続けるには、
勝手に解釈したオリジナルなテーマへの共感が不可欠で
「小池栄子を美しく描く」ことではなかろうか?

会社ではできる女性社長
普通に装いながら仕事をする

家のパートになると
衣装が簡素になりメイクも薄めなこと、
さらに映像も下から上へ撮る「あおり」が多く
踊るタンチョウ鶴のように
「首筋」がと

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テレビドラマ感想文 下剋上球児#3 「私も共犯になります」

テレビドラマ感想文 下剋上球児#3 「私も共犯になります」

不協和音演出の回とはいえ、観ているのがつらい
どんなオチもファンタジーとして許せる気分

夕方、夜のシーンが多く
生徒、家族、地域の人々、みんな
違和感を抱えながら、なぜ?どうしよう?を演じている

シンプルな若者の街の喧嘩は、
老いた地方では大事件になってしまう
理由や感情もなくメディアは拾い集め、
野球少年にあるまじき行為として、
学校もろとも制裁を加える。
1980年頃の高校生に比べれば、今

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#テレビドラマ感想文 アンナチュラる  塚原節はテンポよくエモく

#テレビドラマ感想文 アンナチュラる 塚原節はテンポよくエモく

「下剋上球児」の影響で塚原作品が見たくなり
手近のアマプラで「アンナチュラル」を視聴
何周かしているが、こちらも計算された佳作

変幻自在の野木脚本

UDIという自由で自活の不思議な検死機関で法医学者として事件を解決するミステリーということになっているが、
野木亜紀子脚本で変幻自在なドラマ
多少のやりすぎもドラマとして成立させてしまうところがスキ

毎回おこる検死対象の事件は表面上のミステリーで

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テレビドラマ感想文 下剋上球児#4 「俺がザン高、勝たしたる」

テレビドラマ感想文 下剋上球児#4 「俺がザン高、勝たしたる」

頭からCMなしで20分
地方予選1回戦野球中継
ちょっと冗長な感じも
南雲の事件経過を細かくチラ見せしつつ

試合ラスト30秒でエモさを全開
テーマソング+アニメ演出
疾走感がぐっとあがり
ザン高野球部は「負けたのに喜んどる」
思い切った構成と編集でスキ

「Nの為に」奥寺脚本らしく
共犯関係と罪と罰がサブテーマ
罰を成長へ、共犯を絆へ、昇華する

日置兄弟負けた後のやりとり
本当は弟が喧嘩の発端

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テレビドラマ感想文 下剋上球児#2 「すべては思ったようにしか、ならないんだよ」

テレビドラマ感想文 下剋上球児#2 「すべては思ったようにしか、ならないんだよ」

第2話ラストで、いきなり大きく物語動いてきましたね
シナリオ、映像とも、楽しませていただきましたー

優しい南雲監督

沈下橋でミーティング
水流が多くて伊勢という感じがないが
お伽話のような風景

部活は楽しいべきか?強いべきか?
フィジカルテストやります
それ毎年やってます?
やらせてください!

山住先生、あなたが楽しんでます
まあ、誰かが楽しくなきゃ
誰も付いて来やしない

山住先生ガーガ

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テレビドラマ感想文 セクシー田中さん これはガチだ

テレビドラマ感想文 セクシー田中さん これはガチだ

今期の期待作ラスト

笑わないコメディエンヌ
パン好き木南さん 祝主演
「おい!ハンサム」の長女は
ほぼ主役でしたけど
とにかく、🎉㊗️🎌

このドラマ、ある意味、
恋愛系ダンス風タイガーマスク🐯?
なのでしょうか?
原作知らないのですが、
マンガというより、
線強めの劇画な雰囲気がします

めるるキタ
「日曜の夜ぐらいは」で
輝きっぱなしだったはずが
こちらは徹底的に普通で愚痴っぽい
モノ

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テレビドラマ感想文 「下剋上球児」 実験的朝ドラ型日曜劇場

テレビドラマ感想文 「下剋上球児」 実験的朝ドラ型日曜劇場

VIVANTの後で予算都合で手を抜いてくるかと期待してなかったが、
舞台やキャラクター設定、シナリオのバランス、実験的映像技法など
日曜劇場らしくなく斬新で、すごくスキ

計算高い女性制作陣

VIVANTは制作サイドの「これいいでしょ」風な押し付け感がどうも合わず、
4回目ぐらいで脱落した

本作は真逆
どこか静かに計算高く、寄り添うように制作している感がある

制作陣は「Nのために」チーム

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#テレビドラマ感想文 コタツがない家 なぜこたつがないのか?

#テレビドラマ感想文 コタツがない家 なぜこたつがないのか?

「俺の話は長い」制作チームによる
新しいホームコメディを期待したが
今のところ普通
ちょっと期待が大きすぎたかもしれない

役者さんはうまいし、シナリオは良いので、普通に観ます。。

出色だった「俺の話」

30分×2本立ての編成で
テンポ良い起承転結といいオチ
少しずつキャラ性格をチラ見せする
隙がない優雅なコメディ

ひとりひとりは結構悩んでいるけど
家族集まれば、愚痴も言うけど、
吹き出して

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テレビドラマ感想文「あまちゃん」 たった10年?もう10年?

テレビドラマ感想文「あまちゃん」 たった10年?もう10年?

日曜朝からBS再放送 あまちゃん視聴
待ってましたー

10年前のこと

震災直後の製作決定背景は、「東北を元気に!」があったろうが、被災した方々を考えるとかなり難しいテーマだったろう
被災地のかつてあった変わらない日常を丁寧に描くことで、日本全国に元気を花咲か爺さんのように振りまくような役割を果たしたこのドラマ
同時期にみんな踊っていた「恋するフォーチュンクッキー」と同様、震災後のHAPPYムー

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