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私(たち)の作戦会議

今日はまだ何を書こうか決めていない。雨の季節がようやく終わり、本格的な夏になった。何を書こうか(例によって)探りつつ書く。

今月は久しぶりに『アフリカ』を出したが、これからのことを話したくて、いまをどんなふうに感じているか聞いてみたくて、昨日は集まりやすい人(書いてる人、書いてない人、その他)たちに声をかけて集まって飲んで語ってきた。

ぼくひとりでは思い付けそうにもないアイデアが幾つも出て、収穫があった。それ以上に、積もり積もった話がいろいろ出来て、個人的にはちょっと心がスッキリもした。ありがたい。

アイデアは、出やすい状態になれば、嫌でも湧き出してくる。──と、ぼくは感じている。

「ちょっと思いついて言ってみただけですよ?」と言われるかもしれないが、思いついてしまったものは仕方がない、なんとも面白そうだ、それを試す場が他にないなら、『アフリカ』でやってみない? という方向にぼくは自然と流れる。

ただ、ぼくは『アフリカ』という雑誌を出すことだけをやろうと思っているわけではなくて、雑誌を続けていることで蓄積されているもの、雑誌の周辺でいろんな営みがあり積み重なっているものがいろいろとある。それを「まとめる」という仕事に、いよいよこれから向かいたいと思っている。

新しく生まれてきているものでも、雑誌ではないかたちで、出したいと思うものもあり、その差はよくわからないが、とにかくいろいろやってみようというわけ。

ちいさな〈本〉を、そのひとつひとつはちいさな部数で、たくさん出してゆこうというのがぼくの現時点での方針だ。

問題は、ちいさな部数でやってゆくための、現実的な方法をどう取るか、だ。ぼくの中にはいくつかのアイデアがあり、どう感じるか、聞いてみたかった。そういう部分での収穫も昨日はあった。

ひとつひとつはたいへん簡素な〈本〉になるだろう。それもひとつの試みであり、ぼくはどんな本でも、ある1冊の本をそこに書かれているものの最終形のようには思っていない。全ては現時点での、過程の姿にすぎないんじゃないか。

じつはそんなことは数年前からずっと考えていたのだが、日々の仕事と、一部からは"つくる"よりイベントを…といった声もあり、後回しになっていた。10年前の自分には、イベントを企画するより本つくるほうが簡単だったが、この数年は、本をつくるよりイベントを企画する方が楽になっていた(集客には苦労しても、企画するだけなら安易にできる)。

じっくり取り組みたいことというのは、いつも、安易ではないことの方になる。

(つづく)

暮らしの中で真剣に遊んでいる雑誌『アフリカ』最新号、じわ〜っと発売中。

ご連絡いただければ郵送で直接、お届けすることもできますので、遠慮なくどうぞ。「どんな雑誌なの?」は、コチラに詳しく書いてますのでぜひご覧ください。

「道草の家・ことのは山房」のトップ・ページに置いてある"日めくりカレンダー"は、1日めくって、7月29日。 今日は、卵と演出の話。

※"日めくりカレンダー"は、毎日だいたい朝に更新しています。


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