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君たちとの、あれこれ

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息子たちとの出会い。 息子たちとのあれこれは私の中の奥の方を容赦なく引っ掻き回し、私という人間を生かしてくれた。 *時系列はバラバラです。その時心に浮かんだ記憶と想いを、ありの… もっと読む
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#毎日更新

覚えておきたいことを教えてくれるのは、いつだって君たちなんだ

救急車のサイレンの音がする。おそらく、後続しているであろうパトカーの音も。

降りしきる雨は止んだものの、まだまだ混乱は続いているようだ。

昨日降り続いた大雨は、車ごと人をも押し流してしまうほどの威力を持っていた。近隣の歩道で土砂崩れが起き、徒歩5分以内の道路が冠水した。ちびの幼稚園のお迎えも、普段使っている道路が湖のようになっていて立ち往生した挙げ句、ぐるりと迂回して10分の道のりに小一時間か

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迷いながら育てる。きっと、それでいい。

迷いながら育てる。きっと、それでいい。

「勉強しなさい」と子どもに言いたくない。

その台詞が私のなかでトラウマであることも原因ではあるが、そもそも何かを人に強要することが極端に苦手だ。もちろん礼儀とか、挨拶とか、人となりに関わる最低限のルールは教えている。しかし、それ以外のことに関してああしろこうしろと指示を出す気にはどうしてもなれない。

私は実は、怒るとかなり怖い。よその子も口を揃えてそう言う。命に関わること、人の心を傷つけること

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我が家のキッチンに住むオバケ

我が家のキッチンに住むオバケ

我が家の台所には、時々オバケが出る。

このオバケ、「うらめしや~」と言いたいらしいのだが、どうにも上手く舌が回らないらしく、「うらしや~」だの「うろめや~」だのと呟いてはこう聞いてくる。

「ねぇ、こわい?こわいでしょ?!」

こわいでしょ。

こう聞いてくるオバケを怖がれるほど、私は純粋な人間ではない。ごめんね、息子。もとい、ごめんね、オバケ。

このオバケ、キュウリが大好物である。今夜の我が

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