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ストレスは体へ悪影響を与える 〜ストレスついて理解しよう〜

健康管理は食事、運動、睡眠、ストレス管理が大切とされています。

筆者は、過去に体調を崩したとき食事、運動、睡眠を見直しました。

これらの効果は実感しましたが、どうしても心と体がすっきりしない日々が続いていました。

「こんなに勉強して生活習慣を見直したのに体が重たい。この原因はなんだろう?」

と長い間、悩んで答えを探していました。

その答えは、「ストレス」でした。

ストレスの影響により頭痛、肩こり、腹痛、倦怠感、疲労感、不安、怒り、イライラ、チックなど様々な症状を引き起こしていたのです。

ストレスについて学び、ストレスへの対処法を実践することで、症状は軽くなっていきました。

今回は、ストレスについて記事にしました。

参考にしていただけたら幸いです。


ストレスっていったいなに?

ストレスを引き起こす可能性のあることを「ストレッサー(=刺激)」と言います。

ストレッサーはライフイベント(人生における衝撃的な単発の出来事)とライフストレス(日常生活の小さな出来事)の2つです。

ライフイベントは、家族の死、天災、大きな怪我や病気、解雇などの喪失体験や入学、結婚、昇格などの慶事です。喪失体験によるストレスは分かりますが、一般的なおめでたい出来事でもストレッサーとなります。

私たちは、良いことでも悪いことでも刺激になりストレスとなります。とにかく「変化」に弱い生き物なのです。

ストレスがもたらす影響

同じ環境にいても、ストレスを強く感じる人、あまり感じない人など、個人で異なります。同じ環境や出来事をストレスととらえるかは、個人の物事のとらえ方に影響します。

また、ストレスを感じたときの反応も個人で異なります。以下は、ストレスを感じたときの反応を3つの形で表しています。

①心理的反応
不安、焦燥感、イライラ、恐怖、緊張、怒り、孤独感、無気力などの感情、抑うつ状態、集中困難、思考力低下、短期記憶喪失、判断力・決定力低下などの障害

②行動的反応
怒りの爆発、けんかなどの攻撃的な行動、泣く、引きこもり、拒食・過食、飲酒、喫煙、常習遅刻、常習欠勤、チック、ストレス場面からの回避行動など

③身体的反応
動悸、異常な発熱、頭痛、肩こり、腹痛、疲労感、食欲の減退、嘔吐、下痢、睡眠障害など全身にわたる症状

入院はストレスになる

患者さんは入院したときに多大なストレスを受けています。

障害や疾病により体はダメージを受けています。体内では生命を維持することや病気を治すための反応が最優先となっています。これだけでも、体にとっては多大なストレスです。

加えて、入院により自宅から病院という環境の変化が起きます。また、周りは見ず知らずの人たちに囲まれます。医師、看護師、介護士、セラピストなどの専門家ですが、全員が初対面の人たちです。

私たちも、入学、進級、転居、入社などの環境や人間関係が変化するイベントがあるとストレスを感じます。大きく体調を崩した経験がある人もいると思います。

それだけ、人間にとって環境や人間関係の変化はストレスになります。

患者さんは、病気によるストレス、環境変化のストレス、人間関係のストレスを同時に受けるのです。さらに、高齢であれば元々のストレス耐性が低下していると考えられます。

入院というイベントは、それだけで病気になってしまいそうですね。

ストレスを取り除けば安全・安心を保障できる

病気そのものによるストレスは治療によって取り除かれます。治療が順調でも入院生活はストレスがかかる状況です。

環境の変化は時間と共に慣れていきますが、ストレスの少ない生活環境を整えることはできます。快適に生活できるように整理整頓や掃除、物の配置、動線の確保、プライバシーへの配慮などをします。

また、人間関係の問題がストレスになっているケースもあります。スタッフへのクレームを受けたことは皆さんあるかもしれません。セラピストであればリハビリの拒否は一度は経験があると思います。

クレームにならなくても不満を言えず我慢している方もいます。入院している患者さんにとっては、病院が生活環境そのものです。無駄な人間関係におけるトラブルは避けたいものです。

しかし、患者様本人が状況をコントロールすることは難しく、唯一の対処方法が我慢ではストレスが溜まってしまいます。

治療以外の環境や人間関係でのストレスを減らすことで、患者さんの安全・安心を確保でき、体への悪影響は減らすことができます。また、自然治癒力を妨げる要因を減らせるため、体が回復する可能性が高まります。

患者様のストレス軽減や医療サービスの向上のために「接遇」や「ユマニチュード」を導入するのも1つの方法です。

まとめ

・ストレスを引き起こすものをストレッサーと言う
・ストレッサーはライフイベントとライフストレス
・良い出来事も悪い出来事もストレッサーになる
・ストレスは心理的・行動的・身体的反応を引き起こす
・入院というイベントがストレッサーになる
・ストレスが体の回復を妨げる

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今回の記事は以上になります。

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