【書評】Bob Dylan, 'Lyrics 1962-2001'

Bob Dylan, 'Lyrics 1962-2001' (Simon and Schuster, 2004)

ボブ・ディランの1枚目のアルバム 'Bob Dylan' (1962) から 2001年のアルバム 'Love and Theft' までの詩を収めた詩集。

ノーベル文学賞委員会がボブ・ディランにノーベル文学賞を授与する前にやった作業をやってみた。すなわち、詩集の通読。音楽は聴かな

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拝啓、ディラン・マッケイ様

つい数日前、ビバリーヒルズ高校/青春白書が復活するという朗報を目にし、私は久しぶりに胸がときめいた。ワクワクすぎる!夏が待てない!

それからほどなく、あなたの訃報を目にすることになるなんて…。ドラマの中の話だと言ってほしかった。復活のニュースが流れたその日に倒れるなんて…、まるでディラン・マッケイじゃないか。そんなドラマチックに逝かないでよ、ルーク…。

ビバヒル、それは私の青春のはじまり。

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ディランのインタビュー・データベース

※マガジン「英詩が読めるようになるマガジン」の副配信です。

ボブ・ディランの膨大なインタビューを可能な限り集めて一覧し検索できるようにしたデータベースについて触れます。

ディランはいろいろな時にいろいろな発言をしています。いつどこでどんな発言をしていたかを思い出そうとするとき、あるいは探そうとするとき、このデータベースがあれば、かなりの程度まで調べがつきます。

今回はそれについて触れます。

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ミオール / Mícheál さんの Dialann_2018 マガジンを購入した人だけが見られるノートです。

この世界で日々生まれ変わること

昨夜、二度PCが落ちる。その落ち方は不穏かつ不気味な落ち方。いうなれば電線のうえにいたカラスが、まえぶれなく落下するとでもいうような。

私は普段、心配事をあまりしない。けれどこの晩はすこし不安になる。台風がちょうど真上をとおりすぎていることも関係があるのかもしれない。

暴風が窓をけたたましくたたき、窓は無理やりに揺すられているひとのように動く。私はベッドのうえに座って、本を読みながらその風の音

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Dylan Time (ディランの文学的感性の核心)

'Dylan Time' は英国の小説家 Will Self (カバー写真) の造語だ。

Michael Hofmann が使った 'Kafka Time' をもじったものだ。ホフマンはカフカの『変身』の翻訳の序文にこの言葉を用いた。

セルフはディランは20世紀の最も影響力ある作家の一人であるだけでなく21世紀を代表する典型の作家であると断言する。

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ディラン研究書解題(6)

ディラン研究書を少しづつ紹介しています。今回は Robert Polito, 'Bob Dylan: Henry Timrod Revisited' を紹介します(論文)。ディランと引喩の関係を探る考察で、剽窃問題を論じるときに参考になります。

これまでに紹介した研究書は次の通りです。

「ディラン研究書解題(1)」
・Christopher Ricks, 'Dylan's Visions of

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ミオール / Mícheál さんの Dialann_2017 マガジンを購入した人だけが見られるノートです。