冬空に雲の羽毛の流れをり 小春もどきの霜月五日
冬の薔薇うつろふ紅の淡きかな 月もいとしき眼差しで見て
神無月十三日の憂国忌 月も涙の星こぼしけり
憂ひつつ微笑む顔か冬の月 憂国忌いい笑顔の日なり
ゆく雲に挟みし栞昼の月 書肆へと足が向く一葉忌 書肆(しょし)=書店 一昨日、十一月二十三日の空を振り返りて詠める