学校安全

私的考察「子どもたちの安全のために数学教師ができること」

子どもたちが巻き込まれる事件・事故・災害は後を絶たない。

 発生件数を全くの0とすることが難しくとも,限りなく0にすることを目指していく必要がある。この目標に向かうためのアプローチは,様々な角度から行うことができるだろう。例えば「事件・事故のない街づくり」をテーマにしただけでも,行政,交通,治安…あらゆる職種・分野から検討することができる。私的考察では,数学教師という独自の視点から自然災害に焦点

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子供の安全を守る、少しの知識を、多くの大人が持つことで「セイフティネット」を張り巡らせよう

JSCの学校安全部は、子供が学校の管理下で「けが」などをした時に、保護者に対して給付金(災害共済給付)を支払う「災害共済給付制度」を運営しています。

その業務を通じて、学校安全部には、給付申請の過程を通じて、膨大な事故等のデータが集まっており、その知見を還元すべく、データを研究所等に共有して分析に活用しています。

先日、学校安全部が提供したデータを産総研が分析を行い、朝日新聞で連載していたのを

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学校管理下での熱中症による給付件数と予防対策、その歴史

最近暑くなってきました。日焼けの季節、とともに熱中症のリスクが高まる季節。久しぶりに学校安全webのデータから、学校での熱中症による災害給付件数をまとめました。

*参照データ
学校の管理下の災害 [平成30年版]
https://www.jpnsport.go.jp/anzen/kankobutuichiran/tabid/1912/Default.aspx

死亡件数(平成30年度)

中学校

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卓球での負傷傾向(中学校・高等学校等での体育的部活動中)

中継されているとつい観てしまって動けなくなるのが卓球。
テレビでアジア大会女子の3位決定戦行われていました。
中継の中で石川佳純選手が滑って転倒していたのをみて、そういえば卓球だとどんな怪我が多いのかといったことがちょっと気になりました。

試合も接戦だったので、なかなか作業が進まず。。でしたが、
いつもどおり中学校・高等学校等での体育的部活動での給付状況から。

負傷部位の比較(中学校・高等学校

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学校管理下の状況と自己責任について

学校(学校関連、PTA関連)で何か催しを行う際に、いつも僕が気にしてたのは

「誰の決定と責任においての行動なのか?」

ということです。
今回の雪崩の事案について、今回はここから切り込んでみます。

学校の催し(行事)と言ってもいろいろありますよね。その中で万一事故、あるいは何らかの損害を被ってしまった場合その責任というのはどのようになるのでしょう?

「自己責任は自己決定権が保証された状態では

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対策が必要なのは組体操だけではない~学校での【準備・整理運動、組体操、縄跳び、筋力トレーニング】による負傷~

前回に続いて準備・整理運動や組体操、縄跳び、筋力トレーニング中での負傷発生数について、平成23年度~平成29年度までの数字を追ってみました。
データの出典は複数にわたるのでこちらにまとめてあります。

負傷発生数の推移

今回取り上げた4項目の推移は以下の通りです。
組体操で2016年度(H28度)では前年までに比べて大きく減少しているのがわかります。

組体操事故について発信を続けていらっしゃる

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現実に即して、引率者の資質と、運用基準を考える。

時事のものとして少し遅れた気もしますが、那須の雪崩事案について様々な方面から様々な方が様々な意見を発信しています。

部活動という枠について言えば、「冬山登山一律禁止」というところに食いついている方も少なくないようで、ちょっと僕も思うところを・・・。

実はこれって、構造的に、管理者についても問題というか課題があって、「主催者、引率、顧問としての資質がどんなもんだ?」ということから考える必要がある

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「飛込み」についてのスポーツ庁長官発言に思うこと。

いったい何年前のネタだよ・・・。

と、いまさら感満載ではありますが(笑)
小学校での水泳授業や海水浴場のライフガードや、なにより本業の海のお遊びやさんであるところの屋久島マリンサービスYMSの中の人として、この思いは以前より全く変わらないどころかいよいよ思いを強くするばかり。なので以前のブログよりちょこっと書き直して再度投稿でございます。

学校のプールでの飛び込みについて、「1メートルのプール

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「経験に裏打ち」と「今まで大丈夫だったから」は全然違うよ。

「経験に裏打ちされた〜〜〜」と言うのは、とても大事。
だけど「今まで大丈夫だったからそれが正解!」というのとは全然違う。

「経験に裏打ちされる」というのは、いままで(できれば理論や考察や技術によって論理的に組み立てられて)やってきたことに対して、反省や検証を繰り返し、新たに能動的な運用(今時のはやり?で言うならPDCAサイクルってやつ?)をされたものが、その後の経過として適切だったということで、

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そとあそびの前に、自分の安全基準を見なおそう。

もちろん「絶対安全」で「事故ゼロ」が理想なのは間違いありません。

とはいうものの、完璧ということはありえません。なにしろ遊びに出ること自体がリスクのある環境へ飛び込むことなわけですから、万全の準備をしていても起こるときは起こるのが事故。

まあ、基本的には「あそび」ですから、無傷で帰ってくるのが当然といえば当然ですが、そこは冒険になったりアウトドアスポーツになる「そとあそび」。

たとえば、競技

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