宝篋五輪

東海・北陸地方の石造物⑰:霊山寺五輪塔(伝・平重盛の墓)、宝篋五輪群

名称:霊山寺五輪塔、宝篋五輪群

伝承など:平重盛の墓(五輪塔中央塔)

所在地:静岡県沼津市本郷町 霊山寺

沼津市の霊山寺(りょうぜんじ)は地元では「れいざんじ」と呼び習わされ、はっきりした創建年代は不明であるが、鎌倉時代中期にはその前身となる寺院が造られていたと考えられる。

霊山寺の歴史を物語る鎌倉時代の石塔群が境内墓地には残っており、中でも二メートルを超える巨大な五輪塔が中央に建つ三基の

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南関東の石造物⑫:伝通院宝篋五輪(伝通院の墓)

名称:伝通院宝篋五輪

伝承など:伝通院の墓

所在地:東京都文京区小石川

小石川の伝通院は、徳川将軍家菩提寺の一つで徳川家康の生母の法号に由来する。

境内の広大な墓域には、一際目を引く巨大な石塔があるが、これが伝通院の墓である。

墓塔には伝通院の没年の慶長七年銘が刻まれているが、石塔は宝篋五輪と言う特殊な形式である。

なお、同じ墓地内には千姫の墓(二枚目)を始めとする徳川将軍家ゆかりの女

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東海・北陸地方の石造物⑬:徧照寺五輪塔(伝・今川範氏、氏家の墓)

名称:徧照寺五輪塔

伝承など:今川範氏、氏家の墓

所在地:静岡県藤枝市花倉 徧照寺

藤枝市の花倉は、今川氏が駿河に勢力を拡大する過程で最初に居館を築いた場所で、南北朝時代に今川範氏はこの地に八幡宮を勧進し、また徧照寺を開いた。

後年に至るまで花倉は今川氏と関わりが深く、戦国時代に今川氏輝死後の家督をめぐるお家騒動の「花倉の乱」で、今川義元と家督を争って敗れた玄広恵探は徧照寺の住持であった。

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東海・北陸地方の石造物⑤:清浄寺宝篋五輪群(勝間田氏の墓)

名称:清浄寺宝篋五輪群

伝承など:勝間田氏の墓

所在地:静岡県牧之原市道場 清浄寺

静岡県中西部は、宝篋印塔の関東形式と関西形式の境目にもあたり、この地域には他では見られない特殊な形式の石塔が散見される。

それが「宝篋五輪」と通称される五輪塔と宝篋印塔を合わせたような形式の石塔であり、後に今川氏や徳川氏など、駿遠地域を領有した大名家の墓石にも用いられた。

この石塔を宝篋印塔の変形と見るか

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