高分子

移動するリングがもたらす新機能、スライドリング・マテリアル

ゲルは高分子の鎖を橋掛けし、三次元ネットワークを作っています
この橋掛け部分が自在に動いたらどうなるのでしょうか?
近年、この橋掛け部位(架橋点)が動く高分子が開発されました。
スライドリングマテリアルといいます。
それをゲルに応用したものがスライドリング・ゲル(環動ゲル)です。
スライドリング・ゲルは、架橋点が輪っか(リング)になっています。通常、ゲルに力を加えると、分子鎖の短い部分から切れてい

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e発明塾通信 vol.606(2019年5月13日号)「ジミヘン」も壊せないギターの先にある「未来」~ 3Dプリンティングと機能性材料が実現する

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こんにちは、「発明塾」塾長の楠浦です。

今回も、過去に発明塾や本メール講義で取り上げたエッジ情報の続報、関連情報を取りあげます。

と、言いたいところですが、GW明け エッジ情報一発目 ということで、

「個人的に、”めちゃめちゃ”気になった情報」

を、取りあげさせて下さい!

GW初日に、Facebook でどなたかが共有されてい

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プラスチック粘土

熱湯に漬けると柔らかくなるプラスチック。
アイデア次第で色んなものを作ることが出来ます。
「おゆまる」という製品が入手し易く、玩具として販売されています。

固いゴムという感じです(白はラメ入りでした)。
80℃以上の熱湯に2~3分漬けると柔らかくなります。

柔らかくなってきました。
複数の色を一緒に温めるとくっついてしまうので、容器は分けた方が良いですw

割りばしで取り出してタオルなどで水気

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vol.3 ウルシオールの酸素共有

前回では,ウルシオールはラッカーゼが水素を奪うことで,ウルシオールの酸素が二重結合し,同じく水素が奪われたウルシオールと架橋することについて説明した.

今回は,ウルシオールは架橋の過程で2つのウルシオールが酸素を共有し,ジベンゾフランへ変化する過程について説明しようと思う.

何度もしつこいかもしれないが,この六角形はベンゼン環,OHはヒドロキシ基,Rはアルキル基と呼ぶ.そして,酸素が二重結合し

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vol.2 ラッカーゼの自動酸化反応

前回では,漆はウルシオールという物質からなり,ラッカーゼ酵素によって結晶化することについて簡単に書いた.今回は,ラッカーゼがウルシオールを酸化させる過程について説明を加えようと思う.

今一度,ウルシオールの構造式を見てみよう.

ラッカーゼは常温で多湿な環境でウルシオールの水素を奪い,ウルシオールを酸化させる.このとき,ラッカーゼ自身も空気中の酸素を取り込んですぐに還元(元の状態に戻る)する.す

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vol.1 漆と高分子化学の入り口

漆と言えば日本漆器でよく使われる.塗料としてはメジャーではなく,ほぼ日本でしか精製されていない.

ポリウレタンやラッカー,アクリル,エポキシなど,様々な樹脂塗料が存在するが,自然の中で採取できる塗料は数少ない.漆は生漆に含まれるゴミを取り除くだけで塗料として活用できる.

しかし,塗装の条件は厳しい.温度25度,湿度80%で最も早く硬化が進む.それでも指でも触れる乾燥までに10時間はかかる.乾燥

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高分子甘味料

甘い食べ物やハイカロリーな食べ物はとても魅力的ですね。でも、最近はおやつ1個買うにも裏っかわのカロリー表示をチェックし、しばしそのラベルを見つめた後に、そっと手に取ったおやつを棚に戻す・・・そんなことをしている人も多いのではないでしょうか。

実際問題として近年は肥満をはじめとする生活習慣病が大きな問題となっており、その原因の一つに高カロリーな食品の大量摂取があることは事実です。そのため、多くの低

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