SCOOL

「あしたのあたし」トークゲスト:細馬宏通

2018年11月3日に三鷹SCOOLにて行われたワークインプログレス公演「あしたのあたし」。ゲストに細馬宏通さんお招きしたアフタートークの模様を(ほぼ)ノーカットでお届けします。

■部屋に散らばったビーズを集める時は裸足になると足の裏にビーズを感じることができて集めやすい

吉田アミ(以下アミ)よろしくお願いします。

細馬宏通(以下細馬) はい。

アミ この部屋にようこそ。

細馬 この部屋

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【レビュー】「あしたのあたし」大谷能生(音楽/批評家)

大谷能生による、本公演に向けての応援レビューです。ありがとうございます!

 九〇年代から〇〇年代にかけて世界的なムーヴメントとなった、いわゆる「音響」的音楽のオリジネイターのひとりであり(2003年アルスエレクトロニカ・デジタル・ミュージック部門ゴールデンニカ受賞)、また、「サマースプリング」(太田出版)などの著作で作家としても活躍する吉田アミは、近年、舞台芸術の分野において独自の創作活動をここ

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平成の終わりに読み返す

思うところあって、自著を読み返す羽目になっているのですがまあ、それは今年で平成がどうやら終わるらしいぞという、終わったらいいことばかり起きるんだよ、東京五輪だって大阪万博あるんだ。日本はこのあと、経済的に成長していくぞ。健全な肉体に健全な精神は宿るのだ。という意気揚々とした前向きなことばかりが目につく。昭和の終わりの憂鬱なムードから平成のはじまりのどんちゃん騒ぎは時代が鬱から躁へ変わった、気分の問

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2018/12/29: SCOOL 『意味がない無意味』 刊行記念イベント 千葉雅也×佐々木敦 (前)

千葉雅也の『意味がない無意味』は、『動きすぎてはいけない』における身体=行為論や切断論をドゥルーズ哲学から千葉哲学に洗練させたものである。その洗練さは、彼の<意味がない無意味>という概念に詰まっている。意味が無限に生産され続ける現代社会を切断するかのように、「意味の雨が降り注ぐ」排水口に蓋をする<意味がない無意味>=「石-秘密」は私たちの身体を有限化し、「身体化」する。

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 今回は、

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サマースプリング (吉田アミ) 書評 (想定媒体 個人Webサイト) 字数(1406文字)

この人はなんて嘘つきなんだろう。

 読みはじめた瞬間に思った。

 こんな出来すぎた話があるわけがない。これは流行の自伝的小説の仮面をかぶったフィクションだろうと思ってしまった。そう確信したのは舞台となっているのが、1989年の名古屋で中学生という設定だ。何を隠そう、この僕もまた1989年に名古屋で中学をすごしていたから。

 しかも、どうも舞台となった中学校は、僕が通っていた中学と同じ(森山→

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