(試作 パイロット版)(学園もの→まち歩きものに見えて、じゃないストーリー Aパート5-2)

いいかげんにしろ! と叫んだのは心の中だけで、シキに伝わる前に言葉を飲み込んだ。
だって、シキが言ったこと、少なくともその3は、ばっちり当たっていたから。
「あれ、もしかして当たり? この話題でもう少し引っ張ろうと思ったんだけれど」相変わらずの陽気なシキの言葉が、逆にイラッ、とした。
「うるさい!」思わず叫んだ。きっときつい表情でシキをにらんでいたんだろう、猫がしっぽを太くして威嚇する感じ。フーッ

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(試作 パイロット版)(学園もの→まち歩きものに見えて、じゃないストーリー Aパート5-1)

「ああ、晴れてていい感じ」
屋上の秋晴れ、2人きりの昼休み。大きく深呼吸した後、心から息を出すように言ったのは、もちろんわたしじゃなくシキだった。
「真っ青だけれど、適度に綿雲が浮かんでいる空。木々の色もカラフル。本当にカラーがフル。風も適度に吹いてて乾いてる。晩秋の日。すばらしいよね」
そういって、パックの飲料に口を付ける。ちゅー。この間と違う、肌色に、上の方だけ焦げ茶色のパッケージ。
「今日は

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To my diary. 24「tongue」

暑い夏の日こと、男性二人は車を森の奥まで走らせて停車した。

後部座席には、太って眼鏡をかけた男性が汗だくで車に揺られ、運転手は見た目は平凡で真顔で運転していた。

仮に運転をしていた男性がA、後部座席にいた男性がBとしよう。

二人はお昼ご飯を食べようと、森に入る道中で買ったレバニラ炒めを食べ始めた。

二人は言葉を発しない。

黙々とレバニラ炒めを食べ進めていく中でAに電話がかかって、Aの長電

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歩いていけば景色は変わる

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[scene] location no.2620 /3191
[chapter] -サイレンス ハイ 部分

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-それでも道は続いている。
そもそも、
道に迷う事なんてあるのだろうか?

この地平線はどこまでも続いている。

そう、
歩いていけば景色は変わって

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達成を渇望する清々しい瞳

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[scene] location no.2589 /3191
[chapter] -サイレンス ハイ 部分

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lastsong. silence high -静寂の中の高潔

-幾千もの希望の瞳は
圧倒的と絶望的にのみ 輝きと魅了を感じる
きっとそれに間などな

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(試作 パイロット版)(学園もの→まち歩きものに見えて、じゃないストーリー Bパート4-2)

ふと、考えてしまう。自分もいつかは良識と分別を、性格に取りそろえた大人になるのだろう。
 でも、そんな良識と分別は本当に自分にとって今この瞬間、必要なものなんだろうか。
 そうじゃない。今はまだたぶん、としか言えないけれど。
 かといって、滑り台やブランコで遊ぶ勇気もない。多分今日のゴールはここじゃない。進むしかない、んだよね。
 ターミナル方向に歩くと公園は途切れ、遊歩道はアイボリーベージュ、ブ

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隕石も当たらないようなこんな島国

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[scene] location no.2537 /3191
[chapter] -サイレンス ハイ 部分

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-この大銀河の端に在る第三惑星地球の、
隕石も当たらないようなこんな島国。
そのどこかに普通に住まう
彼と言う名の有機体。

-その 無呼吸に凛と凝ら

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(試作 パイロット版)(学園もの→まち歩きものに見えて、じゃないストーリー Bパート4-1)

『Y』の文字が、気がついたら高速道路に見えることがある。なんておかしいよね。自分のことなんだけれど。シントシンには不似合いのお寺の横。Yの字高速道路を見上げながら、また歩き出した。
コーシューの右側を東、幅4mくらいの歩道をターミナルの方へ進んで行く。高速はお寺の敷地の端あたりで、高度を下げながらぐっと左90度に曲がる。この間気づいた通りスロープを下って普通の道になるのだろう。わたしが最初に、橋の

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白... それは

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[chapter] -サイレンス ハイ 部分

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白... それは 色ではない。
白... それは 何ものにも染まる。
白... それは 黒との対比。
白... それは 無の象徴。
白...

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(試作 パイロット版)(学園もの→まち歩きものに見えて、じゃないストーリー Aパート4-2)

「いつもご機嫌、たて、だよね」
「何、どういうこと?」
「だから、いつも不機嫌ってこと。ななめ、っていうよりは怒りが強力だから、たて」
何だよそれ、反射的に思った。何、何、何。さっきから、そればっかり言ってるような気がする。こんな時の自分は、多分ぱっとしない、ダメな顔をしてるんだろう。
「どうしたの? 何かイヤなことがあった?」
シキが10度と少し、首をかしげながら聞いてくる。シキは、自分が美少女

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