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『希死念慮』と闘っている人は『強い人』。

うつ病になってから定期的にやって来る希死念慮。
今の私もその真っ只中にあるわけで、毎日必死に希死念慮と闘っています。



私の場合、本気で「死にたい」と思っているわけではありません。

このどうしようもない程の辛い気持ち、悲しくて苦しくて身動きが全く取れない辛さ、

「それらを終わらせたい」
「消し去りたい」

願いはただそれだけです。

しかしその気持ちを言葉にすると、なぜか「死にたい」という言葉になってしまうのです。





よく、『うつ病の人は「頑張ろう」と思ってはいけない』という言葉を見聞きします。

その言葉の意味は、
「頑張って動かないと」とか、
「早く元の生活に戻れるように頑張らないと」
などと思わないように、ということです。

頑張ろうとすると『焦り』につながり、結局回復が遅くなってしまうので、「うつ病の人は頑張らないように」という言葉は、私自身もその通りだと思っています。



しかし先日、とある事に気が付きました。
自分が希死念慮と必死に闘っていた時、心の中で自分自身に向けて、

「頑張れ!」
「耐えるんだ!」

っと何回も言っていたのです。

その時私は、

「希死念慮と闘っている人は
『無意識のうちに頑張っている』んだ」


と感じました。


そして、

「無意識に頑張っているなんて、
すごい『強さ』だなぁ」

と思いました。



私も自分が経験するまでは分からなかったことですが、
希死念慮と闘うというのは、並々ならぬ精神力が必要です。

毎日、本当に辛くて苦しくて、助けが何もないように感じて...その辛さが過ぎ去るまでひたすら耐えるしかない。

それが、どれほど人の心を、精神を削ってしまうか。



だから、希死念慮と闘っているのは、

本当に強い人なのです。


決して、弱いから「死にたい」っと思うのではない。
そう思ってしまうのはうつ病によって脳の機能が破壊されて、うつ病にコントロールされているからであって、その人自身は何も悪くないし決して弱くなんかない。


そんなふうに私は思いました。



だから今、泣きながら希死念慮と必死に闘っている私も強い人です。


せめて私は、自分のことをそう思ってあげたい!

だってこんなにも頑張っているのですから!



もちろん私だけではなく、希死念慮と闘っている方たち皆さんが『強い人』だと思っています。

世で言う一般的な強さのことではなく、

『精神的な強さ』をもっている人です。

だから今の今までこうして生きてきたのですから。


それは、

『誇らしいこと』
『誇っていいこと』

だと私は思います!



どうか...
希死念慮と闘っている方たちに、心穏やかに過ごせる時間が少しでも訪れますように...。

そして...
今の辛い時期を私がどうか乗りきれますように...。

そんな事を願わずにはいられない今日この頃なのでした。


うつ病により自宅療養をしているため、サポート頂けましたらとても嬉しく、そしてとても励みになります。