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日本の労働者は奴隷ではなく、奴隷よりも悲惨【現代社会をRethinkせよ】

動画の内容を文章で説明するほど冷めることはないので、とりあえずYoutubeを見て頂けると、これから書くことがスムーズに頭に入ると思う。

前編後編と分かれており各30分ずつくらいで併せて1時間くらいの番組である。

私は別にこのお三方のファンではないが、なんとなく聞いていると、自分が社会に感じていたことを言葉とデータに基づいて上手く説明してくれているようで、なんとなく感じていたことが具体化された気持ちになった。

主に政治批判であったり、日本の企業体制の批判、日本人がバブル崩壊で失ったメンタルの批判が60分続くので、この動画の批判される対象に当てはまってキレやすい方は見てもあまり楽しめないかもしれない。

こんな事を言うとアレだが、基本的に平成生まれの人間は自分たちより上の世代が作った社会に期待していない。

番組でも述べられていた通りに既得権益の温床に自分たちが迎合するか否かの社会であって、本当に私達が奴隷であれば殺されることはないにしても、今の現代社会のような自分の代わりなどいくらでもいる中で、実際に人々は殺されるまで使われるわけである。

大企業信仰というのがその最たるものであって、そこに入ったが最後、何も楽しくもない仕事を平均年収よりは貰ってるわ。という自己満足に浸って、定年まで死んだ目で満員電車を往復することになる。まさに「今日の仕事は楽しみですか?」になる。

既得権益というのは、私がこの記事でも書くような”椅子取りゲーム”という表現に近いものである。要するに早く生まれて、早くその椅子に座っている人間が立たない限り、誰もその椅子に座ることは出来ない。

実力でもなく、客観的評価でもなく、年上でその場所に長くいる人間が自然と権力を強めていく。そしてその人間に後から参入する人間が問答無用で従わなければ負担を強いられる構造になっている。

ある意味、受験戦争を経験してきた世代と、私達のような平成に生まれてきた人間では、求めているものが違う。上の世代が注目している点は同世代との競走であって、頭一つ抜きん出ることである。私達の世代が主に考えていることは、平等性であると同時に未来のことや将来の不安である。

小さい頃から年金がなくなるとか、石油が枯渇するとか、地球温暖化で海に沈むとか、北朝鮮からミサイルが来るとか、そんなことばかり聞かされてきた。それなのに、勉強して立派な大人になって、働いて何をしているんだろうという疑問を持たざるを得なかった。そんなことしている場合なのだろうか。

私達の世代でも親のように家庭を持って、豊かに子供を育てるということを当然だと考えている人は多いだろうが、バブル崩壊やリーマンショックによる父親の失業などで経済的貧困を経験してきた子供が多いはずである。

私もその子供のうちの一人だが、あんなに真面目に働いていた父親、あるいは母親が食えなくなる社会に疑問を持たざるを得なかったはずである。

そうなると、若者に残された椅子など現代社会の中にはない。と考えるのは当然である。現行の年金制度のように、今いる上の大人の養分として吸い取られて、社会に参加すれば今の自分が欲しい人生は歩むことが出来ない。博打というか、本当にその会社次第、そこの上司次第になってしまう。そのためには社会の外に出るしか無い。選挙にも行かない。当然の帰結だと思う。

やたら若者が貧しい開発途上国へフリーランスなどで飛び立って定住することに不信感を持つ大人も多いようだが、これがまさに現代社会の外に出るという行為そのものだと思う。

正直、社会をいい方向に変えると意気込む以上に、もう誰も自分の邪魔をしないで欲しいという意識が強まっていく。だからこそ、孤独化が進む。ヒエラルキーの上下で分断されて、下層ではゾーニングされる。

恋愛においても、上位数%がやりまくっていて、その他はぼちぼちか全くという風に分断されている。誰にでも意思決定権があるのに、品定めのように金や身分で分断されて、まるで平安時代まで遡ったようである。

やりまくっているから良いというものでもないだろうが、ほとんどの人が心から愛する好きな人がいないというのは由々しき事態であるし、それが普通で一般的になっているのは悲劇だと思う。

ネットでの誹謗中傷を見ると、まさに共感などシンパシーがない人が増加している事や、損したくないと思う人が異常に多いことなど、非協力的な社会であって優しさなど微塵もない。

動画の中でも語られていたが、自分で会社を辞めるタイミングやコロナで出勤するかどうかも決められない自己決定権が無い社会であるにもかかわらず、失敗した時に自己責任論を押し付ける社会はまさに異常に思える。

政治がダメとか、そういう批判をしたいのではない。私が一番疑問なのは、なぜこうも幸福を感じていない人間が多いし変わって欲しいと願っているのに、自分を変えない人間がこうも多いのか疑問であって仕方がない。結局、大樹に寄る取り巻きが多い。自分の人生を委ねて、自分の意思決定権を委ねるロボットになってしまっている。

言うとおりにすれば、人生を豊かにしてくれるって言ったじゃないか!と、あたかも自分が正しい行動をしていると主張しているようにも見える。

ブラック企業など、まともな教育を受けている人間から生まれるはずのない組織である。大学の専門性など関係ない人権の問題なのだから、幼稚園生でもわかる問題である。

なのに、狂った裸の王様を中心に取り巻きが取り巻きを呼び、ブラック企業が形成されていく。犯罪行為さえも揉み消されて、他者集団の利益のために使い古されて消耗していく個人ばかり増えて、社会に失望して戻ってこれない人ばかりが蓄積していく。そんな汚い王様の椅子に、王様の靴を舐めてでも座りたい人間が溢れている。

平成生まれは基本的に未来志向であって、国際的であると思う。だからある意味、私達の世代より下の世代にはかなり期待している。多くの人がそうというわけではない。ただ、潜在的に秘めている人が多い。海外といえばハワイとかグアムという世代とは別である。

私が生まれてから日本の政治はずっとダメである。もう見飽きた。これからもきっとダメだろう。なら、政治に頼らない社会を作ろうという発想になる。自立するのが第一で、自分の意思決定権を他人に委ねない。

自分の人生は自分で決める。社会のルールとか常識とかどうでもいい。30年間成長もしていないし、個人のGDPは他国にガンガン抜かれている。金のために仕事をすることは否定しないし、嫌な命令を我慢して聞くのもいいだろうが、それに耐えても給料は上がらないし社会も豊かにならないのである。

人が幸せにならない国のルールを守り続けて何の成果があるのか。成果が何もないのに、正解だと信じられる根拠も無いのに、常識と位置づける理由を誰も説明できない。

自民党から何党になったところで何も変わらないだろう。子供に選挙権はないし、有権者も半分くらいしか投票していない。暇な年寄りばかりが投票する。投票する多数は既得権益を守りたい人間である。51:49なら49の意見は通らない。それが民主主義である。

何より国民の意識がまずはじめに変わらないといけない。政治や企業の責任にしてはいけない。意思があれば、その社会から抜け出せるわけである。

共感性があって愛があって、他人へのリスペクトがあって自立した社会を作ろうという意思がなければ、ロボットが変わらず今まで通りの社会を今後も作り続ける。

昔はコミュニティがあって、人との繋がりが豊かだった。田舎のよくあるご近所付き合いが普通だった。ただ、最近は田舎での殺人事件とか狂気的な犯罪も目立つ。

東京で孤独であるのはある意味当然なので、孤独で繋がるコミュニティがある。その一方で田舎での孤独は耐えられないのかもしれない。人に過干渉であったり、異常な自己肯定感の低下であったり、そういうムードをまず変えるのは政治の力ではないと思っている。

私は小さい頃からいつか政府に代わるような権力を持つ組織が現れると思ってきた。別にそれは倒幕とか革命とかそういうことではなく、人が絶対的な信頼を寄せるコミュニティが出来上がるということである。

それが企業やそれに準ずる経済活動を行う組織かもしれないし、フリーメイソンのような組織かもしれない。はたまた怪しいカルトのようなものかもしれない。

ただ、いつか絶対に救世主が現れる。私達のような俗に言う第7世代であれば、絶対に自分が社会を変えたいと願って生きている人がクラスに1~2人いるからである。もし、自分にその意思があるなら変えられる可能性がある。

定年までの生活保護を受けるために現代社会のロボットになってはいけない。私達は人間であって、感情がある。感情を押し殺して、命令を乞う人間になってはいけない。命令がないと役割がない箱になってはいけない。

感情に従ってトラブルを起こす事は、ブラック企業を即日辞める事と同義ではない。感情を失うことは人間じゃなくなる。暴力や窃盗や詐欺じゃないかぎり、自分が正しいと思えることに突き進む権利はある。

誰も他人に生き方を批判する権利はない。好きなことをして好きに生きて、好きな人を見つけて愛する権利は誰にでもある。社会からの妨害を恐れて自分の生き方を変えてはいけない。

安く使おうとしてくる人間に従う人が増えるほど、給料は上がらなくなるし成長は止まる。長期的に自分の人生を自分で組み立てる必要がある。それが社会の外に出る第一歩であると思う。







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