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窓際従業員、世にはばかる

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ある若い窓際従業員が、窓から外の世界をのぞいてみた。 窓の外は、広かった。
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#立憲民主党

旧民主党と若いエリートの共犯関係:誰が政治を壊したか

※この記事は、2020年の2月にほとんど書いたうえで放置していたものであり、COVID-19の感染拡大に伴う社会変化には言及できていないことをご了承ください。

立憲民主党の議員のTweetが大炎上2/6-7という短い期間に、立憲民主党を代表する議員のtweetが大炎上。以下が、発端のtweetです。

よりによって、おんなじ様なテーマで炎上するものです。

若いエリートと「企業活動的自己」  蓮

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「小金井モデル」という困難(4)

  この記事を書こうとしたきっかけは二つであり、一つは立憲民主党の東京のパートナー達は小金井の選挙戦に注目し「小金井モデル」と呼び研究しようとしているらしいということである。もう一つは、同じく立憲民主党の東京のパートナー達から聞いた話だがどうも彼ら彼女らがSNSを過信しているようだということである。これまで書いてきたように小金井モデルはSNSだけで成り立つ話ではなく、また、そのことが、この連載のタ

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何が起こったのか-「小金井モデル」という困難(3)

 この連載の冒頭にも書いた通り、山岸氏と塩村氏の得票率の差は2%である。小金井での取り組みがなければ、隣接する三鷹市や武蔵野市と同じく五分五分であったと推測されるため、市民の取り組みで1%ほどの有権者を動かしたこととなる。では、どのような取り組みがされたのか。

 今回、小金井では山岸一生を高く評価し応援したいと考えた市民達が呼びかけ人となり「チームいっせい@小金井」が結成された。山岸一生を熱烈に

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「市民」というアイデンティティ-「小金井モデル」という困難(2)

 この選挙戦で重要なキーワードは「市民」である。最近の選挙運動では「市民と野党の共闘」という言葉がよく用いられるが、日本の政治・社会運動において「市民」とはどういう思想背景を持ってきたのかをきちんと理解することが、小金井の選挙を理解するうえでとても大切だ。

 ここでいう「市民」はただ住民であることを意味しない。市民とは一つの人間像、ただ地域や地域横断の社会問題に関心があるだけでなく、当事者として

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票を割ることのできない東京・立憲民主党-「小金井モデル」という困難(1)

票を割ることのできない東京・立憲民主党-「小金井モデル」という困難(1)

 立憲民主党の東京都内のパートナーの中では、参議院選挙を振り返り「小金井モデル」というものに注目が集まっているらしい。この連載では小金井モデルについて解説していく。

 立憲民主党は、参議院選挙で以下のように地域ごとの票割を行っていた。

塩村あやか・・・23区(板橋区・豊島区・杉並区・中野区・新宿区を除く)・伊豆諸島・小笠原諸島

山岸一生・・・三多摩・23区の一部(板橋区・豊島区・杉並区・中野

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立憲民主党がボトムアップって本当なのか(5)-党の方針と公認問題・正統性-

立憲民主党がトップダウンの幹部政党・選挙プロフェッショナル政党であることをここまでで明らかにしてきました。元の問題に戻ります。党の方針と異なる主張をしたとされる候補について、公認の取り消しを主張する正統性は、パートナーズにあるでしょうか。(主権者としての統治の根拠という意味で「正統性」という言葉を今回利用します)

立憲民主党の正統性

立憲民主党は、一切の意思決定からパートナーズを排除しています

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立憲民主党がボトムアップって本当なのか(4)-ここまでの振り返り-

ここまで、立憲民主党はボトムアップかということをクドクドと論じてきました。いろいろな政党と比較して立憲民主党のトップダウンの性格を明らかにしました。

振り返り
ここまでを振り返りましょう。前回は、日本共産党と社会民主党との比較をしました。左派政党の規約に明記されていたのは党員の権利と義務でした。党員には立候補する権利・会議に一員として出る権利が保障されていました。立憲民主党をはじめ旧民主党系の政

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立憲民主党がボトムアップって本当なのか(3)-左派政党との比較-党員の権利と義務-

前回は、国民民主党および旧民主党・旧民進党のやり方と、立憲民主党を比較した。そこには、極力、党員としての資格を有権者に与えず意思決定から遠ざけよう、代表選挙にもこだわらないという立憲民主党の強い意志を再発見した。党幹部による迅速な決定、支持者からの拍手喝采、カール・シュミットの主権者とは「例外状況にかんして決定をくだす」者という決定主義のフレーズさえ想起してしまいそうである。まあ、カール・シュミッ

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立憲民主党がボトムアップって本当なのか(2) -旧民主党系との比較ー党員募集を閉ざす立憲民主党の強い意志ー

前回は、立憲民主党が党幹部によるトップダウンの政党であることを明らかにした。党幹部が方針を決め、党幹部が候補者を擁立する。擁立した候補者が党幹部の決めた方針を反故にする。党幹部と候補者の委任関係にひびが入る。支持者を含む一般市民にはあずかり知らぬ幹部達の内輪の話だねという話であった。

今回は、他の政党と比較をしより性格を明らかにする

旧民主党系との比較ー党員募集を閉ざす立憲民主党の強い意志ー旧

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立憲民主党がボトムアップって本当なのか(1) -パートナーズは立憲民主党の決定に参加できるか-

立憲民主党の方針である消費税の税率(8%)据え置きに対し、税率の引き下げを主張する参議院選挙の予定候補が現れた。宮城県選挙区の石垣のりこ氏と全国比例区のおしどりマコ氏である。

両氏の発言については、twitter上で支持者が賛否の激論を交わした。おしどり氏がボトムアップの政治を唱えたのに対し、ボトムアップの意味をはき違えているや公認取り消しはできないのかという声が相次いだ。

異なる意見を交わし

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