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無党派層の私がなぜ立憲民主党を支持できないか

参院選投票日が近づくにつれ、毎度おなじみの光景が繰り返されております。

〇〇陣営によるデマだー
〇〇市民による選挙妨害だー
首相による選挙妨害だー
〇〇党による言論弾圧だー

と、政党や政治団体が絡む選挙では毎回この繰り返しなのであります。
そのやり取りを見た大半の有権者が辟易しているとはいざ知らず、双方の支持者を中心に拡散を広め、対立はより一層高まるのです。
注:デマ等の卑劣な行為に賛意を示しているわけではありません。
そして彼らは、支持政党または候補者の敗北時に必ずといっていいほど多用する言葉があります。「ムサシ」「不正選挙」「民主主義の敗北」「ナチス」といった言葉です。(言えば言うほど、その言葉の重みが薄れているのに当の本人たちは気づきません。もはや、言いたいだけのようです。)

私は選挙のたびに投票先が変わるので、熱心な政党支持者からすれば風見鶏だの信念の無い無党派層だの言われるのかもしれませんが、今回の選挙のメディアの報道を見るに、自民・公明・維新・共産は堅調、立憲は躍進(元々参院で40-50議席程度獲得していた旧・民主党を思うと、こんな少数で褒め称えていいのかという問題はありますが)、国民民主党は現状議席を守れず・・といった情勢のようです。

今回は政権選択選挙ではありませんから、「お灸をすえる」ために自民党支持者の票の一部が野党に流れる可能性があります。立憲も、参院でも第二党勢力となる見通しです。その立憲民主党、「まっとう政治」を謳い、自民の批判票の多くを取り込んできました。彼らのパンフレットや演説には「オープン」「公平」「健全」「平和」「尊重」といった耳障りの良い言葉が並びます。

元々自民党に所属していた面々もいますし、永田町生活の長いベテランから多様性の象徴ともいえる候補・若手候補まで幅広く擁立しており、年齢や性別・経歴では一番バランスをとれた政党かもしれません。確かに、自民党がなかなか口に出さないジェンダーや福祉の問題に真正面から取り組む、健全野党のように思えます。
ただ、立憲民主党の主力。枝野さんをはじめ今の執行部がメインに居座る限り、政権交代なんぞ夢のまた夢だと強く申し上げます。(今回は参院選ね。念のため。)

下野から7年近く経った今でも、民主党の政権時代は暗黒だったと、多くの有権者が思っているでしょう。ファクトベースでの数字を見ると、今の政権より優れた数字もあるのですが、大半の有権者は民主党アレルギーにかかっています。でも、私が立憲を支持できないのはそこではありません。過去の失敗とかどうでもいい。「人としての礼儀がなっていない」「言葉が軽い」集団が今の立憲の主力だからです。

例えば震災後の自民党との連立構想・谷垣総裁への入閣要請。一般の組織であれば当然ありえない、本気度を感じられない誘い方。(渡部恒三さんの苦言動画が有名です。)
言葉で人を惹きつけたり、困難を乗り越える努力ができない面々だったのです。内ゲバといわれた内紛の多さが物語っています。

枝野幸男・長妻昭・福山哲郎・辻元清美・蓮舫・海江田万里・菅直人など、立憲の役員一覧を見れば、当時の政権幹部が今の立憲の主力だということがよく分かります。
人は簡単には変われません。本人の性格はおろか、支持者がいる限りそこは変われません。当時の民主党政権の面々がいくら外面を良くしようと、若者に媚びようと、Twitterを駆使しようと、中身は同じなのです。
強い野党を作るなら、旧民主党勢力は一切戦力にカウントせず、山本太郎のような劇薬を中心に勢力を広げていくことをおすすめします。

これを聞いて、国民はバカだとか言いなさんな。単に、日本人は失敗に厳しい。一回やらかした人に二回目のチャンスを・・となっても、妙に不安を感じてしまうものなんです。安倍首相の再登板は極めて珍しい事例でしょう。