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短編小説 | 浮気者

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「呼んでもええけど、あんたみたいな燃えへんゴミは専門外どす。月曜日にお迎え来るで」
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短編小説 | 浮気者 #4

短編小説 | 浮気者 #4

 それから一週間も経たないうちに、倖一は栗田と約束を取り付け、二人で飲みに行くことになったらしい。

 いつも通りの平日だが、いつもと異なるのは、それが事前に報告されたことだ。

 有里子は倖一の連絡を受け、仕事終わりに百貨店の地下で総菜を買い込んで帰った。コロッケと鳥のから揚げと、数種類のチーズとハム、そして少し高いワインと。

 ひとり分にしては少々買い過ぎたが、有里子の心は浮き浮きとしていた

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短編小説 | 浮気者 #3

短編小説 | 浮気者 #3

「……どしたん」

「僕なあ、最近気い付いてんけどな。なんか男があかんねん」

有里子は唐突な告白に眉をしかめた。

「あかん? あかんてどういうこと」

「なんか複数で会うのはかまへんねんけどや。サシで会うのはなあ。なんか意識してまうねん」

「意識?」

有里子は倖一の告白に胸がざわめくのを感じた。

「そんなこと絶対ないねんけどな。男と話してるとなんやこの人に襲われるんちゃうかとか、その、肉

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短編小説 | 浮気者 #2

短編小説 | 浮気者 #2

 二人はやがて食卓を揃え、向かい合って席についた。

「ほないただきましょか」

「いただきます」

「……いけまんな」

「いけまっか」

倖一は、その口ぶりとは別に箸の動きは緩慢だった。きっと腹が減っていないのだろう。チョコケーキかフルーツパフェか。有里子は汁椀を置いて静かに切り出した。

「今日はなんかおもろい話おわしたか」

「んー」

倖一は口を動かしながら皿の上を眺めていた。有里子も少

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短編小説 | 浮気者 #1

短編小説 | 浮気者 #1

 金曜日は私も早引けになるのだから、一緒に夕飯でも作り1週間の労働を共に労い合いたい。

 有里子はそんな風に苛立ちながら、冷えた夏野菜を叩き切っていた。

 結婚して3年になる。夫の倖一は今日も外に遊びに出ていた。

 しかしそれを特段悪いとは思わない。生き方は人それぞれ、ましてや彼は自由業だった。平日の5日間、8時間労働が社会人として当然だという、そんな枠に押し込めようとするのは、今の時代身勝

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