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どうかこの子は無事であるために

先日夜に地震がありましたね。
私が住んでいる地域では震度4でしたが、もっと揺れた感覚がありました。夜の地震は特に怖いですね。暗いからかな。

少し大きい地震があると、阪神淡路大震災を経験した高校の同級生の話を思い出します。

私自身は、当時2歳で関東にいたので経験していません。(歳がバレる。まぁ、いっか。)

震災を経験した同級生も当時2歳だったので、どのくらい揺れたのかも、家具が倒れたなどの被害状況も、よく覚えていないようでした。でも、あることだけはハッキリ覚えていると言っていました。

揺れている時にお母さんが自分に覆いかぶさっていたこと。

高校生だった私は「そうなんだ、へぇー。」くらいにしか思っていませんでしたが、なぜかそのことが心に残っていました。

でも、子供を持つ親となった今、その子のお母さんの気持ちが分かります。
阪神淡路大震災は早朝に起きた地震だったと記憶していますが、突然の地震に咄嗟に我が子を守るために自分が盾になろうとしたのでしょう。自分はどうなってもいいから、どうかこの子は無事であるためにと。必死で。

そして、その同級生がお母さんが自分に覆いかぶさっていたことだけをハッキリと覚えていたことも、何か親子の絆のようなものを感じました。子供ながらに母親が命がけで守ってくれたことを印象深く覚えていたんでしょうね。

私も先日の地震の際は、咄嗟に寝ている娘に覆いかぶさりました。(娘はスヤスヤ寝たまま揺れていましたが)
いつか命の危険を感じるようなことがあった時、私は命がけで我が子を守れるだろうか。いや、守りたい。と考えた夜でした。

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