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百物語12話目「もうひとりの娘」(実話怪談)

うちの実家は床屋なので、京都の髪の毛を守る神社に参りに行ったことがある。

私の娘むっちゃんと、ジジババの3人でタクシーに乗った。

無事にお参りをして、待たせていたタクシーに乗ると、運転手さんが

「あれ? もうひとりは?」

と、聞いてきたらしい。

もちろん、もうひとりなんて最初から乗っていない。

帰宅後、ババ(実母)は、

「置いてきたから、もう大丈夫」

と、私に言った。

まあ、これにはちょっと理由があるんだけど、それは次回に。

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