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【完全版?】生徒との距離を縮めるには

 皆さん、どうも。健康診断から1週間で3kgの減量に成功したひらぶーです。どうやって減量したかというと、糖質制限ダイエットです。詳しくは下記の動画からご覧ください(こっそり高評価押してあげてね…)。

 さて、今回は学校の先生っぽいことを話しますね。この記事を投稿時点で教員生活1年半が経過しようとする若手オブ若手の私ひらぶーですが、生徒との距離を縮める早さはトップクラスだと自負しています。3週間の実習を終えた学校の文化祭に足を運んだ時、生徒が走ってきて飛びついて体に抱きつく位(もちろん男児ですよ)には仲良くなれます。他の実習生をドン引きさせて少し恥ずかしかったですけどね。。。まぁ、こんなもので説得力がないかもしれませんが、若手の先生で生徒とのコミュニケーションで困っている方や初めて教育実習に行く方を中心に、今回の話題について一つでも多くのことを実践してもらえるように頑張ります。

1.事前情報なしで生徒と関わるとき

 生徒との距離感を縮めるには、まずは生徒の情報を1つでも多く吸収しておくことです。色んな方が口をそろえて言うと思いますのでご存じの方も多いと思うのですが、生徒と会う前に情報を得ることができない場合について触れているものはあまりありません。これについてお話します。
 この場合は、生徒の持ち物から情報を得ることができます。特にわかりやすいのは、キーホルダー・ファイル・下敷きです。最近は学校の校則も見直されてきており、通学かばんや筆箱に好きなアイドルやアニメのキーホルダーをつけていることがあったり、お気に入りのファイルや下敷きを生徒が使用していることもあります。性格など目に見えない部分から距離を縮めるのは難しいので、最初は目に見えるものから攻めていくといいですよ。
 

 例を出しましょう。私の実践ですが、女子生徒で男性アイドルのキーホルダーをつけている子がいます。特に韓流やジャニーズなどが多いですね。私がよく使うフレーズは、そのアイドルの年齢を聞いたうえで、

「24歳!?先生と年齢一緒や!同じ年でこんなイケメンでしかもダンスや歌も上手で、これはずるいわ~」

 こうやってアイドルを持ち上げることで、その子の趣味を肯定します。趣味を肯定されて嫌な人はほとんどいません。これで親近感を感じるようになります。加えて、ただ年齢を伝えるよりも、インパクトを与えて印象に残りやすくさせるメリットもあります。
 ただ、この例では先ほどのフレーズの後に生徒は、「いいでしょ~」のようにそつなく会話を続けることもありますが、たいていは「先生じゃ〇〇みたいになれませんよ~」のように結構攻めたイジリで返してきます。ただここが勝負所です。というのもこの時の反応で、生徒は初めて話す先生との接し方を測ります。
 ここで、返しに困っていると「この先生は、あまりイジらないほうがいいな」と思われ、距離をおかれます。そつなく返事すると、普通の距離感をとります。残酷だなぁと思うかもしれませんが、私たちも子供のころそのようにしていましたし(記憶にない方もいるかもしれませんが)、おかしいことではありません。子どもは子どもの方法で距離感を詰めてきます。
 逆に、これを知っていれば意図的に生徒の距離を作ることができます。最初はあまり距離を縮めないでおこうと思えば、そつなく返せばいいのです。

 私の場合は、即座にツッコんでしまうので「ノリがいい先生」だと思われていたようです。うーん、よしもと新喜劇の見すぎかな。とにかくこう思われたい人は上手にしなくていいので、とにかくスピードを意識してみてください。

2.生徒指導の場面で穏便に済ませるには

 若手の先生がよく困る場面が生徒指導です。ハラスメントや体罰などに発展しやすい生徒指導なのでやり方がよくわからないという方もいると思います。しかし生徒指導をしたことで、生徒と信頼関係をつくることが出来ます。ここもチャンスですよ。ここでは生徒指導の方法ではなく、話し方や距離感の取り方についてのテクニックを紹介しますので、勘違いされないよう読み進めてくださいね。

 さて、生徒指導は説教や叱責のイメージが強いと思いますが、手早く済んで仕事が減る分、効果はあまり期待できません。それは、教師が一方的に話を進めてしまいがちだからです。そもそも生徒指導は、言動や振る舞いで何が悪かったのかを確認して、2度と同じ過ちを起こさないようにするのが目的です。このことを踏まえると、生徒指導のは以下の手順で進めます。

 まずは、状況を整理します。「〇〇が△△をした、自分は○○した」のように目に見えるものを整理していきます。ここで、問題行動を押さえておきます。ここまでは、実践しているかと思います。次がポイントです。
 次は、問題行動をした理由・気持ちを聞き出します。この行動をしたときどんなことを考えたのか、○○されてどう思ったかなど、今度は目に見えない部分を突き詰めます。ここを押さえておくと次に進みやすくなります。
 最後は、感情を受容し行動を諭します。つまり、問題行動を起こした時の感情(イライラ、寂しさなど)は共感して気持ちを肯定します。しかし、行動自体は他人の迷惑になっているので、どうすれば感情を抑えられたか、あるいは発散できたかを一緒に考えます。一緒に考えるのが大事です。その子が分からないような時に、ボソッとアドバイスをしてあげます。これで一緒に考えてくれていると思わせることが出来ます。振り返りは短めに、その先をじっくり考えることを念頭に置きましょう。

このテクニックと考え方は、下記の記事に基づいていますので、補足としてご覧ください。

3.考えるより動け

 実際、生徒の性格は「千差万別」「十人十色」です。色んな思想や色んな趣味をもっています。1で紹介したテクニックを用いても効果がある人とない人がいて当然です。どう接しようかと考えているうちに生徒に話しかけづらい雰囲気を出しているなんてことになりかねません。考えるより生徒にかかわった方が断然いいです。しかし、無策で生徒に話しかけても失敗するだけです。今回の話でも度々出たように

「生徒の趣味・考え・思想・感情を肯定すること」

これを念頭に置けば大丈夫です。あれもダメこれもダメと言ってばかりでは、近寄る生徒も近寄らなくなります。あくまで個人的な意見ですが、褒め方を知らない人は絶対に教師にならないでほしいです。子どもを肯定できない人が教育をする立場になったら、子どもはそれ以上成長しません。褒め方が分からない人は、ぜひひらぶーにご一報ください。引き出しはたくさんあるので、いつでも相談に乗ります。

4.今回のオチ

 さて、生徒との距離を縮めるヒントは得られましたか?私の実践が皆さんの役に立つことを願って、今回の記事を作成しました。今回の記事を書こうと思った理由がとあるドラマです。それがNHKドラマ「古見さんは、コミュ症です。」という放送をしているのを見かけて、コミュニケーションについて記事を書こうと思い立ちました。私はこの作品のマンガを読んでいたのですが、このドラマの第1話で、人と話すことができない古見さんに只野が距離を縮めるシーンがあり、その手法がまさに肯定することだったので共感する部分が多かったですね。まぁ、とにかく良かったらご覧になってください。下記に公式サイトのリンクを載せておきますね。

 私が高校生のころに、ほとんど無口で周りと関わらない同級生がいました。他の人が距離を取る中、私は只野くん同様に趣味や考え方を肯定しながらコミュニケーションをとり始めると、次第にその子と仲良くなれたあの日々を思い出します。古見さんみたいな人が隣の席だったら、初日からさっそく仲良くなれてたのになぁ~と羨ましいと思いながら、青春をプレイバックさせてくれたいいドラマです。

 だいぶ脱線しましたが、教育実習生や若手の先生方の助けになれば幸いです。ほなまた。

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