夫はASD+双極性障害+アルコール依存症

昨日、夫婦喧嘩をした。はっきりと夫の口から「離婚したい」と言われた。

最近ただでさえ色々うまくいっていない自分に追い打ちをかけた。

「何で今なの」

って、そういう気持ちしか湧かなかったし、悔しかった。


タイトルを見るとびっくりされるかも知れないけれど、夫は色々な精神的障害や依存症を抱えている人。

今回は夫の精神障害や夫婦関係について書いていく。
自分自身の頭の中をまとめたい気持ちもあるし、このページを読む人の何かしらの救いになってくれることも願って。

念の為、この記事を読む際に注意していただきたいことがある。

  • 今、精神疾患をお持ちの方は、読まない方がいいかもしれない。(障害者、依存症などの単語を多く使用しており、気分を害される恐れがあるため)

  • 私は精神科医でも何でもないただの素人なので、記載した病名、薬名、病の症状などが正しくない場合もある。




夫が抱えているものは3つ

夫が抱えているものを箇条書きで記してみる。

  • ASD(自閉症スペクトクラム)PDD(広汎性発達障害)

  • 双極性障害(躁鬱)

  • アルコール依存症(他にもスマートフォン依存など)

主にこの3つ。これについて少し細かく説明していく。


ASD(自閉症スペクトクラム)PDD(広汎性こうはんせい発達障害)

ASDは何となく聞いたことがある人も多いかもしれないが、PDDはあまり聞かないと思う。

今は発達障害=ASDという名前でまとめられているが、その中で細かく分類分けしたものの一つにPDDという症状があるとのこと。

逆に言えば、昔は発達障害でも細かく部類わけされていたが、医者の診断基準の改定で、「ASD(発達障害)」と一つにまとめることとなったとのこと。

画像引用元:https://www.kaien-lab.com/faq/1-faq-developmental-disorders/pddasd/

この障害の特徴は、
・社会性・対人関係の障害
・コミュニケーションや言葉の発達の遅れ
・行動と興味の偏り
といったものがある。

こう書くと「引っ込み思案で無口な人」を想像するかもしれないが、夫は笑顔も上手く、声も大きく、第一印象で好かれることが多い。
体も大きく丈夫で、パッと見はほとんど精神障害を抱えているようには見えない。

社会性・対人関係では、「コミュニケーションや言葉の発達の遅れ」による、やりづらさが多々垣間見えることがある。

例えば、
・言葉を意味通りに理解してしまう(冗談や皮肉が通じない、たとえ話などを誤解してしまう)
・抽象的な言葉の意味や文脈の理解が困難(遊びのルールが分からない、「みんな」に自分が含まれていると気づかないなど)
というもの。

一般的な人が会話をする時、「この約束絶対だからね〜!来年の1月くらいね!」と言ったとしても、100%絶対とはあまり考えず、お互い忘れていたらまぁ仕方ないか、くらいのものだったりする。
けれど、夫の場合は「絶対」と言ったら絶対になってしまう。

また、お世辞や遠回しの嫌味などが効かない。空気を読むことも大の苦手だ。
飲み会の席で美味しいメニューがあると、周りが「そんなに好きなら同じの頼んだら?」と言われると、本当にずっと注文し続ける。周りからすると、「でも、普通だったら遠慮して違うメニューにするよね」というふうにひんしゅくを買う。


今より17年ほど前、夫と付き合い始めた頃、何となく会話に違和感はあった。
しかしASD(PDD)ではないかと疑ってかかり、診断結果をもらったのは、つい2~3年くらい前(結婚してから)のことだった。


アルコール依存症

双極性障害について書く前に、こちらについて書いていく。

夫がアルコール依存症になったのは2021年の時。

会社での仕事内容や、人間関係のやりづらさにストレスが溜まり、お酒に走ったというのが単純な理由。
この時、同時に診断されたのが先ほど書いたASD(PDD)でもある。

これについて書くと本当に長くなるのでこのページでは控える。

夫がアルコール依存症と診断されてからの生活はほとんど地獄と変わりなかったと思う。
自分でもなぜここまでやってこれたのか。

下記記事にもちょろっと書いてはいるが、私はノートに書き込むことが唯一の救いだった。

夫のアルコール依存が抜けるまで、離婚危機はもちろん、別居期間約1ヶ月、お金もたくさん失い、信用も失い、物もたくさん捨て、とにかく失ったものが多かった。

アルコール依存症については別途記事にしようかなと思う。


双極性障害(躁鬱そううつ

画像出典元:https://sanyokai-clinic.com/kokoro/3438/

昔は「躁鬱」と呼ばれていたそうだが、今では双極性障害と呼ばれている。

夫がこれを発症したのはつい最近だ。
いや、実際にはもっと前から発症していたのかもしれないが、少なくとも私が気づいたのはここ半年前くらいから。

この症状というのは、4つの状態がある。

  • 躁(ハイになる、明るくなる)

  • 鬱(暗い、落ち込む)

  • 混合(どちらも混ざって複雑な状態)

  • 寛解(鬱でも躁でもなく落ち着いている状態)


こう書くと、「生きていれば誰にだって浮き沈みくらいあるよな」と思われがちだが、双極性障害は症状の規模が全く違う。

実はいうと、夫が双極性障害だとなんとなくは感じていても、実際に「やっぱりそうだ」と思える決定的な何かがなかった。
どちらかといえば「夫の持って生まれた性格」という程度なのだと思っていた。

しかし、昨日突然切り出された離婚話で、ようやく私は夫が紛れもない双極性障害なのだと気づくこととなったのだ。

夫の双極性障害の症状と、今後の夫婦関係についてもう少し書いて、この記事を終わろうと思う。


夫は双極性障害だった

ここ最近の夫は、とにかく明るくて、仕事も順調。家事もやってくれる。いろいろなことを器用にこなしてくれていて、助かっていた。

しかしそれと同時に、買い物が多いことも気になっていた。
夫は服やアクセサリーが好きなので、一つ一つは安いにしろ、毎日のように届く小包の量が気になっていた。

いきなり髪の毛の色を変えたいと言ったりも。

心配になった私は、通院しているメンタルクリニックの先生に相談してみてほしいとお願いした。
しかし、先生の言葉は「買い物は累計5万円くらい?それだったら、別に誰でも普通のことなんじゃないかなぁ」と言っていたらしいが、薬を別のものに変えてくれた。

そしてその薬を服用し始めてすぐのこと。
夫の口数はみるみる減り、私の問いかけも無視することが増えた。
そして、私が出先でちょろっと不機嫌になってしまったのが決定打となり、夫は完全に「混合期〜鬱状態」に突入した。

ただ、この時でもなお私はまだ夫をはっきりと双極性障害だと認識しておらず、昨晩切り出された離婚の話も、「夫はなんで身勝手な人なんだろう!」というふうにしか感じていなかった。

しかし、今朝になってよくよく考えたり調べたりしているうちに、「やっぱり夫は双極性障害なんだな」とはっきりと認識したのだ。


夫とのこれから、どう付き合っていく?

夫は多分間違いなく双極性障害だ。けれど、実際にまだ医師から診断されたわけではない。

私は「離婚」についてどう思っているの?というところだが、はっきりとは言えない。
もし夫が双極性障害だと診断されれば、薬物治療によって寛解(落ち着いた状態)が続くことも望めるだろう。
けれども、夫を支えていく意思はあっても、それは「夫婦」としての形でやっていくべきなのか?と、考えているところもある。

私だって人間なのだから、不機嫌になったりもする。生理前のイライラ(PMDD)もある。
今回のようにそれがトリガーとなって躁鬱を悪化させる場合だってあるだろう。

逆に離婚して、別々で暮らしつつ、互いを思いやれる方が実はいいのではないか?とも考えている。


まずそれ以前に、夫や医師と話し合わないといけないとは思うが、夫が混合期〜鬱移行期の今の状態では、到底話し合うことは不可能だ。

ただ、私が今回良い気づきとなったのは、「もし夫が双極性障害ならば、まともな話し合いができなくて当然だ」ということ。

正常な判断ができない人から離婚を言われたところで、単純に応じる必要はない。売り言葉に買い言葉でなくてもいい。

私の恐怖はそこにあったのだと思う。離婚は、引っ越しや別居など、とにかく精神的負担が大きい。
私は2年前夫がアルコール依存症だった時、一ヶ月の間に2回引越しをするというものを経験したが、尋常じゃないくらいの大変さだった。


この先、もしかすると夫と離婚することはあるのかもしれない。

けれども私にとって「結婚」「夫婦」というものはもはやどうでも良く、それは今考えることではないし、結果的に「離婚した」「夫婦ではなくなった」というものでしかないんだと思う。

しかし今、一番なさなければいけないことは、夫と会話ができる状態になるまで待つしかない、ということだと思う。

夫が「寛解」の状態にならないと、まともな話し合いができない。

けれど、夫と離婚や別居することについては、自分なりに覚悟しておくべきことなのかもしれないとも思う。

お互いにとってのベストな方法を探っていきたい。
けれど、今は話し合うことはできない。


私の望みって何なんだろう?

夫の病気を間接的に通して、「私はこれからどうしていきたいのだろう?」と、考えさせられることが多い。

しかし、今まで10年以上も夫と暮らしてきて、しっくりきていない。ということは、何かやっぱり変えるべきなのではないだろうか。と、そんなふうにも考えたりする。

理想を書くのなら、夫には元気で楽しくいてほしい。
ASDや双極性障害を、規則正しい生活や薬の服用で、寛解していてほしい。

しかし、じゃあ、私は?

私は夫との夫婦生活を続けていきたいのかな?
夫と一緒に暮らしていきたいのかな?

もしかしたらそうじゃないのかもしれない。
夫がどんなに寛解な状態が続いていても、もしかすると、夫婦とは別の形で繋がっていたいのかもしれない。

夫とは、別の絆があるのだと思う。夫婦が解消したところで、それは消えない。


・・・まとまりのない話となったが、この記事はここで終了にする。

今後自分がどうしていくべきなのか、どうしたいのか、改めて自分と向き合っていきたいと思う。



18年一緒にいた夫(発達障害/躁鬱/アルコール依存症持ち)と離婚することになりました。離婚して新しい一歩を踏み出すまでを投稿します。