天皇陛下

なぜ歴史を学ぶのか?(私なりに考えたこと)

この数週間は,歴史を知らなすぎることを痛感した。

写真は本日の天皇皇后両陛下の一般参賀。
で,歴史のことを今日のノートのテーマにしたのは,元号が令和になり,今上天皇が即位されるとともに,皇室典範の問題が報じられるのを見るにつけ,歴史を学び足りないなと考えた次第で。

思えば,4月中旬のイタリア出張もそう。
ローマ観光なるものをちょっとだけした。
ローマってすごくって,ローマ・テルミニという中央駅的なところからちょっと足を延ばせば,こんなもんがあったりする。

紀元前25年に建てられたパンテオン。
初代ローマ皇帝の側近が,皇帝を祭るために立てたらしい。そしてその後,7世紀にキリスト教の聖堂となったと。
私の住む広島がらみで言えば,毎年8/6と8/9には,原爆忌が行われる…

…これ,全部ウィキペディア先生に教えてもらった知識。
パンテオンの前に立った時,スマホでググって知った次第です,はい。
ググるまでは何の感動もなかった。
けど,この知識を得てはじめて,ああ俺は今すごいところにいる,と実感。
そのとき,世界史をもう少し真面目に勉強しておけばよかった,と後悔。
いや,後悔しても仕方がないので,これから勉強すれば良いのだけど。

なぜ歴史を学ぶのか。
てのは人により答えは様々だと思う。

が,このときのことを思い返すにつき,一つの答えは「人生を(主観的に)豊かにすること」なのかなと思う。
おそらく,人の頭ってのは,何かを知りたいと思うようにできているのだ(科学的裏付けをもって言っているわけではない)。
一つの物事の成り立ちを,書物(言語)から知り,五感でもって目で見て匂いをかいで,そこで感慨を覚える。
何となく,これを見れてよかった,ここに来れてよかった,と思う。
この感覚が人生が豊かになる一つの瞬間に含めるとすれば,歴史学習ってのはそこに意味がある。

あともう一つは,物事の起こるメカニズムを知るのも,歴史を学ぶ意味の一つになるのではないだろうか。
実はローマ行きの飛行機の中で,積読になっていたこの本を読んでみた。

簿記から財務会計,管理会計の発展史がざっくりとまとめられた本。
もちろん,会計史の解釈の仕方については色々あるだろうし,そこは私は専門的に学んだことがないので,ここでは触れない。
それでも,歴史が素人の私にはとても勉強になった。

そこで一番思ったのが,もっとこの会計史なるものを徹底的に勉強しておけば,講義内容を面白くできるだろうなということ。
なんせ,会計は誰が何のためにやりだした行為なのか,それでどうやって今の実践の形になったのか,っていう話をセットにして,簿記や会計制度の話ができるようになるのだ。
もちろん,私が面白いだろうなと思っているだけなので,これが絶対に学生にも面白いと思ってもらえるかどうかはわからない。
ただ,学生の頃,勉強で四苦八苦している中学生を相手に塾講師をしていた経験があるから,人並みくらいには易しく面白く教える自信はある。
歴史をちゃんとわかっていたら,会計を成り立たせたメカニズムについて語ることが今よりはできるかもしれない。そしたら,今よりは興味深い講義ができるかもしれない。

なんてことを考えたゴールデンウィークであった。
私には10日間休むのは向いていないようだ。
突然長期間にわたり解放されると,何をやってよいのか戸惑ってしまう。
三連休くらいが3回あればベストかな。

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