Hiroshima FOOD BATON【公式】

広島県で、2022年6月よりスタートした、食の”稼ぐ力”ビジネスの創発支援事業『Hir…

Hiroshima FOOD BATON【公式】

広島県で、2022年6月よりスタートした、食の”稼ぐ力”ビジネスの創発支援事業『Hiroshima FOOD BATON』 事業に関する情報を発信します。公式HPはこちら☞https://www.hiroshima-ouen.com/hiroshima-foodbaton/

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    食や農の現場で見つけた、様々な情報を紹介します。

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Hiroshima FOOD BATON 令和5年度成果報告会

2024年3月22日、広島市中心部の地下街・紙屋町シャレオ内のコミュニティスペース「紙屋町スウィング」で、「広島県農林水産局販売・連携推進課」が主催する食のイノベーション推進事業「Hiroshima FOOD BATON」令和5年度の成果報告会が行われた。 Hiroshima FOOD BATONは県内生産者の「稼ぐ力」を高めるため新たなビジネスモデルの創出を目指すプログラムで、採択者には3年間を最長に年間最大300万円の補助金が与えられる。会場では令和5年度に採択された事

    • “チーム独立系生産者”で勝つ~「薬局DE野菜」2年目の連帯

      FOOD BATON 2年目を迎えた「薬局DE野菜」が好調だ。県内各地で活動する独立志向の強い農家=顔の見える生産者の作る野菜を薬局で買えるようにするこの試みは、本来想定した販路から大きな広がりを見せている。今回はこのプロジェクトに参加する2人の生産者にも加わってもらい、新世代農家のチーム感をお伝えする。 小回りの利く動きで 大手の小売店に進出 令和4年度のHiroshima FOOD BATONに採択された「薬局DE野菜(やっきょくでやさい)」は、その名の通り薬局で野菜を

      • 広島県総カレー化計画~「MOTTAINAI BATON」の寛容

        日本の国民食と言えるカレー。そのカレーに目を付けたスタートアップがいる。カレーはSDGs? カレーは農家を救う? カレーこそダイバーシティ? カレーは最高の愛されフード? とにかくすごいカレーの大波が只今広島を席巻中。広島県総カレー化計画の実態に迫る! もったいない食品ロスを カレー化で解決する 令和5年度Hiroshima FOOD BATONに採択された「MOTTAINAI BATON株式会社」の目取眞興明(めどるま・こうめい)さんは、名前から想像つくように沖縄出身。ど

        • 旗艦店「牡蠣と肉と酒 MURO」OPEN~「ATORA」2年目の一手

          瞬間冷凍技術を使い広島の味を国内外に届けようとする「ATORA」。FOOD BATON 2年目を迎えた今年、新たな動きを起こした。これまで開発してきた自社製品を提供する飲食店を広島市中心部にオープンしたのだ。店長に抜擢したのは飲食経験ゼロでセカンドキャリアを模索する、元プロ女子サッカー選手。ATORAの次なる一手を追った。 インバウンド急増を受け 販売先を飲食店とECに転換 広島市内吉島通りを南に下ったところにある「株式会社ATORA」事務所は1年前と比べて活気に満ちていた

        Hiroshima FOOD BATON 令和5年度成果報告会

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          ブラッシュアップ農村ライフ~「Rev0」「KURU KURU」とFOOD BATONの共創

          今年2年目を迎える「Hiroshima FOOD BATON」。食に関するイノベーションを進め、広島の農業経営体の稼ぐ力を向上させていこうとするこの取り組みは今回も3チームを採択した。チャレンジャーたちは活動の中で事務局とどんなやりとりを行い、どんな支援を得ているのだろう? プロジェクトの過程で起こっている化学変化について、今年度採択の「Rev0」と「KURU KURU」に話を聞いた。 温室効果ガスの削減で 農家の収入を向上させる 令和5年度のHiroshima FOOD

          ブラッシュアップ農村ライフ~「Rev0」「KURU KURU」とFOOD BATONの共創

          新規“半農半X”28歳、東京から移住~「comorebi farm」2年目の共鳴

          東京から因島に移住し、WEB編集者と八朔農家という二足のわらじで活動している「comorebi farm」。彼らは「半農半X」というライフスタイルを実践すると同時に、編集業で培ったスキルを用いて日々の暮らしを発信している。同じ価値観の人が集まるコミュニティの形成を目指す彼らに触発され、また1人東京から若者がやって来た。 東京での不眠症が 島では眠れるように 2024年2月、因島に1人の移住者がやって来た。黒川元輝(くろかわ・げんき)さん28歳。東京の家を引き払ってやって来た

          新規“半農半X”28歳、東京から移住~「comorebi farm」2年目の共鳴

          KURU KURU循環が農村のWAKU WAKUを生む~「KURU KURU」の描く未来

          「母なる大地」という言葉がある。豊饒な土地は農作物を育み、それを口にすることで生き物は命をつなぐ。そういう意味で農はやはり「母」なのだろう。2人の「母」が立ち上げたKURU KURUも、子供の幸福な未来を願うように農村の幸福な未来を願っている。 里山に惹かれて移住したが 農業の未来が見えない ここはJR芸備線向原駅。利用客の減少によって廃線の危機にある路線沿いの駅には3階建ての立派な駅舎がある。建物内には地元住民の写真や絵が飾られたギャラリーや喫茶店があるが、人影はほぼ見え

          KURU KURU循環が農村のWAKU WAKUを生む~「KURU KURU」の描く未来

          Hiroshima FOOD BATON 令和5年度採択発表会

          2023年10月31日、広島県農林水産局販売・連携推進課主催 食のイノベーション推進事業 Hiroshima FOOD BATON 令和5年度採択発表会が開催された。 Hiroshima FOOD BATONは生産から販売に係る様々な企業と農業経営体が連携し、新たな食のビジネスを創発して農業経営体の稼ぐ力を高めることを目的としたプログラムだ。当日は広島県内のメディア各社も集まり、令和5年度に採択されたプロジェクトの事業計画のプレゼンテーションと令和4年度採択事業者によるプロジ

          Hiroshima FOOD BATON 令和5年度採択発表会

          “かっこいい農家”を増やすため~「薬局DE野菜」の共闘

          その名の通り薬局で野菜を販売するという「薬局DE野菜」プロジェクト。健康に関心の高い薬局利用者は鮮度の高い地元野菜が購入でき、生産者にとっては新たな販売ルートが開拓できるという両者Win-Winの試みはすでに上々の評判を呼んでいる。今回取材した現場では未来に向けた「新時代の農家=シン農家」の息吹が感じられた。 安芸高田の水菜農家へ 取引先の見学にやって来た のどかな空気を揺らすように、赤いディーゼルの芸備線が時折ゴトゴト走り抜ける。そんな安芸高田市向原のゆるやかな丘陵に「ジ

          “かっこいい農家”を増やすため~「薬局DE野菜」の共闘

          本当においしい広島の味を国内外に!~「カクイチ横丁」「ATORA」の挑戦

          コロナ禍によって食を巡る状況は大きく変化した。内食が増えたことにより、テイクアウトやデリバリー、ECが伸長。それにともない冷凍食品等の技術も格段に向上している。まさに食の転換期にあたる今、海外も視野に入れた広島産高品質食品の開発が進んでいる。 瞬間冷凍技術を使って コロナ禍を乗り切る! 「カクイチ横丁」という名前のECサイトを知っているだろうか。「広島の隠れたグルメ専門店」と銘打っていて、メッセージ欄には「広島の食価値の最大化と世界と次世代へ」というミッションが書かれてい

          本当においしい広島の味を国内外に!~「カクイチ横丁」「ATORA」の挑戦

          因島の八朔畑でファームツアー~「comorebi farm」の吹かせる新風

          今や日本一のレモンの産地として知られる広島。同じ柑橘類でも八朔の発祥の地が、しまなみ海道に位置する因島だと知っているだろうか? 2年前に東京からやってきて、耕作放棄地だった八朔畑を受け継いだ20代の若者。彼はいまファームツアーを企画し、都会の人々に農業の面白さを伝えている。 美しい瀬戸内海を眺めながら 安政柑と紅八朔の収穫を体験 因島――現在は尾道市に併合されているが、あの村上水軍の拠点として、ポルノグラフィティの聖地としてその名を知っている人が多いかもしれない。島はしまな

          因島の八朔畑でファームツアー~「comorebi farm」の吹かせる新風

          Hiroshima FOOD BATON相談会レポート

          令和4年度 Hiroshima FOOD BATON相談会が開催! 今年度の取り組みの概要と成果を採択事業者が報告しました。 去る3月2日、サテライトキャンパスひろしま(広島市中区)にて本イベントは開催されました。R4年度の採択事業者から本年度の取り組みの成果を報告し、来年度以降に本事業への参画を検討する農業経営体らに対して事業の意義や価値の理解促進を図るために開催されたものです。 バリューチェーン全体に切り込み、 食の“稼ぐ力”を向上させ、新しいビジネスを創発させる。

          Hiroshima FOOD BATON相談会レポート

          【Hiroshima FOOD BATON発!高品質冷凍技術の県産グルメ ポップアップストア】

          広島の新鮮な食材で作ったグルメを今話題の最新冷凍技術を使って美味しさをそのままに! 広島の新たな食ビジネスを創るプログラム「Hiroshima FOOD BATON」で生まれた規格外品等を取り入れた野菜スープ「Re soup」や、広島牛ローストビーフ、宮島産生牡蠣、チョコレートなどが販売されます! クリスマス&年末年始のパーティーシーンで大活躍!簡単調理で食卓を華やかにします。 【カクイチ横丁 POP UP STORE】 11月30日(水)~12/11(日) 10:00~2

          【Hiroshima FOOD BATON発!高品質冷凍技術の県産グルメ ポップアップストア】

          農家と食への意識が高い人たちを繋げる BATON 。県産を通して広島を東京、そして世界へ

          「広島の価値は、全国だけでなく世界へも通用する可能性を十分に秘めています」。そう言い切るのは、こだわりのある生産者や職人飲食店、そして東京をはじめとする都会との橋渡しをし、それぞれの魅力を広めながらブランド力の向上を図る『株式会社ATORA(アトラ)』代表の小野敏史(おの・さとし)さん。長かった東京での生活から帰広し、改めて広島の素晴らしさと、産業のポテンシャルに気づかされたと言います。そんな小野さんに、「Hiroshima FOOD BATON」においてATORAが取り組ん

          農家と食への意識が高い人たちを繋げる BATON 。県産を通して広島を東京、そして世界へ

          都会在住クリエイターを島に呼び込み、今までにない視点で八朔の商品開発・魅力発信。因島の活性化に貢献する

          広島県尾道市に属する因島ー。                                      ここは尾道市と愛媛県今治市の島々を7つの橋でつなぐ「しまなみ海道」が通る島で、尾道側から数えると2番目の島だ。戦国時代に瀬戸内海で活躍した「村上海賊(村上水軍)」の拠点があった島でもあり、「ポルノグラフィティ」の2人がバンド活動を始めた島でもある。                          そして、忘れてはいけないのが「因島は八朔の発祥地」ということだ。      

          都会在住クリエイターを島に呼び込み、今までにない視点で八朔の商品開発・魅力発信。因島の活性化に貢献する

          “野菜”が買える薬局が広島に登場!? 健康を軸とした野菜の販路開拓と付加価値向上で農家の所得向上を目指す

          私たちの食事に欠かせない野菜。スーパーマーケットはもちろん、ドラッグストアやコンビニなど、さまざまな場所で購入することができる。 では、その野菜が作られている産地や生産者の情報は意識しているだろうか。おそらく、多くの人は店頭に並んでいる中で「安くて美味しそうな見た目の野菜」をなんとなく購入しているかもしれない。 日本の農業を取り巻く環境は、自然災害や貿易自由化による価格競争の深刻化、近年では新型コロナウイルスの影響による販路減少など、外部要因に左右されやすい。一方で生

          “野菜”が買える薬局が広島に登場!? 健康を軸とした野菜の販路開拓と付加価値向上で農家の所得向上を目指す