見出し画像

落合陽一「日本進化論」はこう読め!

1月15日に出た落合陽一さんの『日本進化論』を、ついにと言うかやっとと言うか、ご紹介する時が来ました。

本自体のボリュームはそれほど多くはありませんし、864円とお求め安い価格なので、手に取りやすい本です。売れ行きも好調みたい。

日本進化論の正しい楽しみ方

「読むだけ」ならサクッと読んでしまえそうですが、読み始めるとすぐ気になる事が1つあると思います。

そう、『平成最後の夏期講習』です。

これは、2018年7月31日に、落合陽一さんと小泉進次郎さんの共同企画で開催されたイベントで、それはそれは錚々たる面子が集まって、平成の終わりを迎える今の日本の問題点について、6つのテーマに分かれて熱い議論がなされました。

このイベントの内容はYoutubeとニコニコ動画で全て公開されています。

本書は、このイベントでの議論のまとめを土台に、落合陽一さんがそれぞれのテーマについてさらに論を展開したものとなっています。

動画の発表順に読もう!

上の動画はメインカメラのものなので、各テーマごとの議論はテーブルごとのカメラのものを観るようになってます。

時系列の通りに追うなら、

各テーブルでの議論 → メインカメラでの発表 → 本

この順番がベスト。

そのためには、まずは各テーブルの発表の前のところまでメイン動画を観て、そこから本の序章までを読み、最初の発表である「スポーツ・健康」テーブルの動画を観てからメインに戻って発表を観てから、本の6章を読む、という順番になります。

また、各テーブルのまとめに作成された「グラフィックレコーディング」も各章の最後に載っているのでじっくり見れます。

こう読むと臨場感が増すのでオススメです。

この本から何を学んだか?

さて、完全なる一般人である私がこんな動画と本を読んで何を学び、得たかったのか?

『平成最後の夏期講習』および本書では、

日本の現状の問題点と、今後どうなるのか、解決のためにどう言うアクションを起こすべきか。

について、日本でトップクラスに優秀な人たちが集まって議論した結果と、その過程を臨場感たっぷりに観る事が出来ます。

ここまで優秀な人たちの議論を観る機会はほとんどないのでそれ自体も貴重ですが、この議論で導き出された問題点、アクション、ビジョンを知る事で、私個人もその流れに乗り遅れないよう、何をどう考えてどう行動するかに落とし込む事が出来ます。

それこそが、本書を読んだ目的と言えます。

議論のまとめとしての新しい議事録グラフィックレコーディングの存在や、上手なグループワークの回し方や参加の仕方もついでに学ぶ事が出来たし、とにかく濃密な体験となりました。

動画と一緒に味わえばボリュームもたっぷりで、文句なしにオススメです!

日本進化論のレビューはこちら


この記事が参加している募集

推薦図書

読書感想文