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高校生

投稿3回目!前回までに中学までの生い立ちをざっくりと書いていきました。
今回は高校生のパートです。
高校の3年間は、自分の中の信念や軸が定まった時期です。特に最後の1年半は自分の中の今後の人生の指針を定める大切な時間だったので、ぜひ最後まで読んでいただけると幸いです。


高校進学


高校は地元の進学校に進みました。中学の時に周りの目ばかり気にして生きていた自分にうんざりしていたので、高校からはできるだけ自分に素直に生きていこうと決めました。

変な話、友達が一人もできなかったとしても、周りに無理やり合わせるのはやめようと、自分が自分でいられる人とだけ仲良くしようと決めました。


サッカー部

サッカーの方はというと、高校のサッカー部でサッカーを続けていました。高1の時に膝の怪我をして、最初はよくお世話になっていた整形外科に通っていたのですが、半年以上治らず他の病院や整骨院を転々としていました。どこに行っても原因不明でレントゲンやMRIを撮っても具体的な治療法がわからないままでした。高2の時、怪我の状況が改善しなかったためサッカー部を退部しました。

この時一度サッカーを辞めているのです。

そんな自分が海外に出てサッカー選手になるとは、この時全く考えていませんでした。当時はもうサッカーをやることはないのかもしれないとさえ思っていました。

サッカー部をやめて


サッカー部を辞めたことで、1日の時間が増えました。
進学校だったこともあり、自分は自然と大学受験のことを考えていました。
受験勉強に気持ちを切り替え、まずは行きたい大学選びです。そのためには、将来どんな職業に就きたいか?どんな学科に入らなければいけないか?そもそも自分は何が好きなのか?大人になって何がやりたいのか?

今まで何となく生きてきた自分に答えがすぐ出ることもなく、自分を見つめる日々が続きました。これが人生で初めて自分の将来について真剣に考える時間となりました。

答えの出ない日々は続きます。

情熱と希望


そんな毎日の中で、いつも不思議とサッカーのことを考えている自分がいました。当時、現在マンテェスターシティを指揮するペップがバルサの監督で、世界中のサッカーファンを魅了していました。その少し前のサッカーはプレミアリーグが盛んで、フィジカルの強さや足の速さが物を言う時代でした。そんな中ペップバルサはパス回しをして、ボールを保持し、試合の主導権を握り続けるサッカーをしていました。新しい時代を作ったのです。多く結果を出しており、12シーズンで16個のタイトルを獲得しています。6冠をとったシーズンもあります。

彼のサッカーを初めて見た時は衝撃は今でも忘れません。サッカーを見てあれほど興奮したのは初めてです。これこそ自分が理想としていたサッカーだ!と感じました。そこで活躍する前線の選手はみんな170cm前後。サッカー選手には身長180cm以上の人がそこら中にいるため、彼らは背が低い選手達となります。身長が170cmもない自分にとって、彼らの活躍は大きな希望を与えてくれました。背が小さくても、足が特別速くなくてもサッカー選手になれるのか。頭を使ったサッカーでどんどん勝利を重ねるバルセロナのサッカーは本当に美しく、こんなサッカーをしてみたいと思いました。


しかし、怪我はまだ治っていません。思いついた病院は全部行きました。本当に治るのか。治ったところで、そもそもなんの実績もない自分がサッカー選手になれるのか。大学受験のことと並行し、サッカーに対しても思い悩む日々が続きました。ちょうど思春期だった自分は、未来への不安や自分の現状に対するやるせなさなど、いくつかの要因が重なり、本当に辛かったことを覚えています。真夜中に海の真ん中に落とされ、どこに向かえばいいのかさえわからないまま泳いでいるような気分です。

そんな日々の中で、中学の時に亡くした友達のことを思い出します。
自分は今、サッカーが出来ないことや受験勉強に苦しんでいるけど、彼はもう苦しむことさえできない。もうこの世に生きてはいない。
そんな彼の分も生きると決めた自分は何をしてるんだ。今できること全力でやれ。

彼のことを思う度に、熱い思いが込み上げてきました。

それから医学や健康に関する勉強を独学で始めました。今までに行っていなかった遠方の病院や、テレビでゴットハンドと紹介された先生を見つけたら、他県であっても足を運んでみてもらいました。それでもはっきりとした原因がわからず、打つ手が見つからない日々が続きます。できることをやり尽くしてなお、いい兆しは見えてこない。

それでも諦めたくない。
食事や栄養面から治せないか?姿勢を変えてみたらどうか?筋肉か?
不安と葛藤に押しつぶされそうになりながら、あらゆる手段を模索しました。

諦めない心

高校卒業後すぐに、事態は急展します。母がたまたま知人に怪我の話をしたところ、いいお医者さんがいるということで病院を紹介してくれました。その先生はすぐに原因を発見し、ほんの5分ほどの施術で何とその怪我は治りました。念の為ということで、1週間後に状態確認で診てもらいましたが、痛みは消え完治していました。約2年強も治らなかった怪我があっという間に治ってしまったのです。自分も家族も驚きを隠せませんでした。
本当に嬉しかったし、先生や母、母の知人には感謝の気持ちでいっぱいです。

何の根拠もなく信じて行動し続けたこの経験は、人生でとても貴重なものとなりました。

この経験があるからこそ、多くの人に夢や目標を諦めてほしくありません。本気になって可能性を探し続ければ、今まで見えてなかった世界が見えてきます。そしてそれはどのような結果が待っていたとしても、その過程で大きな成長ができることは間違いありません。

できない理由はたくさんあるかもしれない。
しかし、やりたい理由が一つあればそれで十分です。


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