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便利で可愛い『歯磨き粉しぼり器』

 これ、100円ショップで、見つけたものです。
 歯磨き粉の絞り器ですね。
 正式名称は、忘れましたが。
 歯磨き粉のチューブって、買ったばかりの時は、逆さまにして立てますよね。キャップが台になって、太ったチューブが、洗面所で堂々と逆立ちです。
 ところが、繰り返し歯磨きしてチューブを使うと、チューブの腹がどんどん凹んで、倒れやくなっときます。
 歯磨きチューブですから、別に筋トレで絞っているわけではありません。ダイエットというより、中身がなくなって、痩せてくるわけです。腹がペコペコにつぶれていきます。
 人に例えると、断食で腹ペコのままでいると、こんなふうになるのかもしれませんね。
 チューブを見ているうちに、情けなくなったてきたりして。
 中身がなくなりペコペコになったチューブは、逆立ちもできなくなって、ついに倒れてしまいます。もう、横に倒すしかありません。
 中身がなくて、洗面所の場所だけは取る。
 チューブがペシャンコになっているのですから、当たり前ですが。
 でも、洗面所の棚に寝そべっているチューブを見ていると、なんだか病人のように思えてきます。
 元気出せよ、なんて、声をかけたくなります。
 たまたま、用もないのに、100円ショップを歩き回ったりして、色々な商品を見ていると、なんだか楽しいですよね。棚に並んでいる小さな商品たちは、みんな工夫したアイデア商品ばかり。定番の古顔もあれば、ユニークな新顔も並んでいます。製作者の「これ、いこう」「あれ、どうだ」「いいね、それ」なんて声が聞こえてくるようです。
 そんな中、見つけたのが、この『歯磨き粉しぼり器』
 はじめは、何に使うんだろうと、ビンときませんでした。
「まてよ」
 私は痩せ細って寝たきり状態の歯磨きチューブを思い出しました。
 ついに、歯磨き粉チューブと、この『歯磨き粉しぼり器』が、頭の中でつながったのです。『ついに』っていうほどの事件ではありませんが。
 でも、家の中で、何十年も、当たり前の光景を改善するきっかけは、私にはちょっとした事件であるわけです。
 私は『歯磨き粉しぼり器』を二つ買いました。
 自分用チューブと家族用チューブの分ですね。
 寄り道もせずに(もう、寄り道してんだろうが)さっさと家に帰りました。
 洗面所で、痩せ細った歯磨き粉チューブのお尻を『しぼり器』に突っ込みました。中の軸にチューブのお尻を挟み、レバーを回していきます。チューブはみるみる吸い込まれ巻き取られていきます。
 中部の中で、残った歯磨き粉がキャップ側に集まっていきます。小さくはなったけど、チューブはみるみる元気を回復していきます。年取った歯磨き粉チューブが、車椅子を使ったように『しぼり器』で逆立ち開始です。
 御覧のような表紙の写真になったわけです。
 チューブを使い切れるぞ。
 今までは、よれよれのチューブとはいえ、中身が少し残ったままでゴミ箱に捨てていました。ちょっと、もったいないな。なんて、思っていたのですが。『歯磨き粉しぼり器』で、古い歯磨き粉チューブは使い切れるわけです。
 年取った自分を見ているようでした。絞れば、まだまだ頑張れるぞ、なんてね。
 待てよ、自分にとって、『命のしぼり器』って、なんだろう。
 お前、まだ働く気かよと、なんて、『歯磨き粉しぼり器』を見つめながら自問自答したりして。
 『歯磨き粉しぼり器』の見栄えも、可愛らしいですよね。
 無駄なデザインが、まるでありません。シンプルで、押しつけがましくなく、自己主張はしない。
 それでいて、大地にしっかり立っていて、びくともしない。
 見飽きないデザインです。(写真は洗面時とは別の場所で撮っていますが)
 大地震がきても、たぶん安定がよいので、洗面台から落っこちないことでしょう。
 これはお買い得だなと、思った次第。
 おすすめです。

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