ホンサチ

平成うまれのおなご

ホンサチ

平成うまれのおなご

マガジン

  • 日刊 かきあつめ

    • 940本

    駆け出しのライターたちが、(ほぼ)毎日更新していく共同マガジン。 ※最近は「月水金」更新となっております。 今回のテーマは「#昔流行ったこれ知ってる?」です。

  • 日々のホンサチ

    日々の気づきを徒然なるままに

  • ショートスリーパーへの道

    一度眠るとなかなか起きられないホンダがショートスリーパーを目指すハナシ

最近の記事

記憶の塩のと実際の塩

小さいころに読んだ童話で「イグサのかさ」という話がある。 『イギリスとアイルランドの昔話』というタイトルの児童文学の本に掲載されている、その名の通りイギリスの童話らしい。 ある国の王様が、3人の溺愛している娘に自分のことをどのくらい大切に思っているか尋ねると長女は「自分の命より」次女は「この世界よりも」と鉄を打って響くように答える。王様は満足げに三女へ同じ質問をしたところ「生肉に塩が必要なように、お父様を大切に思っています」と答えた。王様はカンカンに怒り、三女をお城から追

    • あー、酒が飲みたい

      あー、酒が飲みたい 夕方になると必ずと言っていいほど、流れてくる酒への渇望。 どれほど疲れていても、二日酔いでしばらく酒はいらんと思っていても、夕方になると酒が飲みたくなる。 今日こそは家でご飯を食べようと思っているのに、同僚や友達に誘われると「うーん、行ってしまえ」と揚々と現場に向かってしまうのだ。 恐ろしい上司に酒を誘われる予感に、事前に断り文句を考えているのに、今日酒は?と聞かれ即座に「店どこにします?」と返している自分がいる。 このときのわたしの気持ちは「こ

      • でなければ、必ずいい大人になって後悔するよ

        母が言っていた。 日焼け止めは必ず塗りなさいと。 祖母が言っていた。 メイクは必ずその日に落として寝なさいと。 従兄妹のお姉さんが言っていた。 顔を洗ったら、すぐに化粧水とクリームをつけなさいと。 口を揃えて言っていた。 『でなければ、必ずいい大人になって後悔するよ』 はい、その通りでした。 20代の頃ですら夏日じゃなければ日焼け止めはつけていませんでした、はい。週末夜遊びしすぎてメイクを落とすどころか、朝まで遊んで風呂に入らず昼まで寝ていいました、はい。ズボラなの

        • ミステリは絶望を解きほぐす

          「ミステリー」と聞いて、まずはじめに思い浮かんだのは『シャーロック・ホームズ』。人生で最初に絵本以外で興味が出たのがホームズのシリーズだ。 小学校1年から公文式に通っていたが、くもんの児童文庫にあった。 かの石ノ森章太郎氏が監修を務めた漫画で、実際の作画は石川森彦氏が担当している。母が興味をもって借りていたものを、わたしが目をつけて、結果娘のほうがはまったというわけだ。 ホームズとの出会いは今でも鮮明に覚えている。 あるときの朝、目が覚めると枕元においてあった一冊の本。それが

        記憶の塩のと実際の塩

        マガジン

        • 日刊 かきあつめ
          940本
        • 日々のホンサチ
          17本
        • ショートスリーパーへの道
          2本

        記事

          上司が異動になった話

          入社以来ずっとお世話になっていた上司が異動になった。 わたしには2人の上司がおり、ひとりは感覚派の人たらし営業マネージャー、もうひとりは超論理派の技術上がりの営業サブマネージャーでまったくの正反対の性質を持っていた。 わたしは後者のサブマネージャーに実務を習っていたが、どちらかというと直感で動くタイプのせいか、論理派のサブとはそりが合わず、ずいぶんいじめられた。 調子のいい事ばかり言って技術力のないわたしは、技術あがりのサブからすると生意気で腹の立つことが多かったのだろうし

          上司が異動になった話

          純「粋」な人達

          その辺に転がっている言葉に「粋」という言葉がある。ネットや本で意味を調べてみたところ、「粋」は日本文化を現す言葉で、時代の変遷とともにとても広い意味を持つ言葉らしい。どのように広義な言葉なのかについては、ここでは言及しないが、調べていくうちに「まじりけのないこと。またそのもの。純粋。」という意味付けが目に留まった。 ああ、なるほど。確かに純粋の「粋」で使う。「粋(いき)」は「粋(すい)」とも読む。 いつだったか友人と深夜に新宿で酒を飲んでいた。結構古くて地下にある居酒屋で

          純「粋」な人達

          金と時間は愛

          #これにお金かけてます テーマを聞いた瞬間、間違いなく『酒』と『BL』だろうと確信していた。 わたしの一日サイクルは6時起床→6時半家を出立→7時半出社→22時退社→23時帰宅→24時晩酌&飯→25時就寝とまぁ、だいたいはこんな感じだ。 晩酌&飯を諦めれば1時間早く寝れるので、6時間睡眠を確保できるが、酒がやめられない(アル中ではない)。 酒はなんでもいい。そのへんのコンビニで売ってる発泡酒でもいいし、新作のレモンサワーでもいい。 ワインを買ってくるときもあれば、自分

          金と時間は愛

          愛しき友は何処に

          2004年のNHK大河ドラマで放送された「新選組!」。 わが青春の一作品といっても過言ではなかろう。 武士にあこがれる百姓の子であった近藤勇と土方歳三が剣と才覚でいっぱしの武士になりたいという熱い思いと行動、その成れの果てを描いた作品である。 野心を燃やす両青年は仲間と共に尊王攘夷運動へ同調し、壬生浪士組として江戸から京へ向かう。その後、派閥争いや内部分裂と粛清を繰り返し、かの有名な新選組となる。しかし開国にかじを切る時代の波に翻弄され、いずれ瓦解してゆく。 その軌跡の背

          愛しき友は何処に

          人生己の心の指すまま

          あれは確か小学校のとき、父から課された受験勉強に精を出していた頃。四文字熟語の意味を回答する問題を解いてた。 「初志貫徹」はじめて見た熟語だ。辞書を片手に意味を調べた。 「初めにもった志を最後まで貫き通すこと。」最初っから最後までおんなじことを続けるって意味?なんだかつまんねぇな。 四字熟語の暗喩的な表現に気がついていない、新しいことが好きで飽き性な子どもであったわたしは、その感想通り初志貫徹という言葉に魅力を感じなかった。むしろ苦手な分野なので子どもながら倦厭したのかも知れ

          人生己の心の指すまま

          趣味は酒、特技は酒、弱点も酒。

          タイトルは上司から引き継ぎを受けたお客さんに、初めて挨拶をしたときのわたしに対する紹介文句だ。印象付けるために勢いと語呂が良くて飛び出た言葉だったようで、その時は適当に反応して流したが、後になって考えてみればある意味、的を得ている気がしている。 酒を飲むことは好きだ。実家の家族も晩酌は毎晩していたし、小さいころから酒の席を身近に感じていた。成人してからも周囲に大酒飲みの友人が多かったせいか、大学時代は学校よりも居酒屋にいた時間の方が長いかもしれない。 コロナ禍ではさすがに出

          趣味は酒、特技は酒、弱点も酒。

          料理はこころの栄養

          料理は嫌いではないが、特別好きでもない。 必要に迫られればするし、そうでなければしない。作りたいと思えば作るし、気分が乗らなければ作らない。気分が乗らなかった結果、ここ1年は料理を2回くらいしかしていない。 今年の夏にコロナ感染者の濃厚接触者疑惑で2週間ほどテレワークとなり家に缶詰になっていたとき、茄子の煮びたしを作った。まさに1年ぶりの鍋の取っ手を握った感触に、驚いた。 久しぶりに自分で作ったご飯は、おいしかった。自分が好きな味は自分が一番よくわかっている。その後も数

          料理はこころの栄養

          わたしのスポーツ観戦のバックグラウンド

          たぶん自分は、スポーツ観戦に興味がない。 高校生の頃にサッカー部のマネージャーをしていたので、スポーツあるいはスポーツ観戦が好きなのだと思われがちであるが、正直さほど心動かされない。 しかし、わたしのある年齢までの経歴はどう考えてもサッカー及びサッカー観戦が好きな人間だ。 大学の進学希望先のひとつに、千葉方面のスポーツ健康科学課を入れていた。しかも体力試験もあったので、高校3年時は受験勉強に加えて毎日走り込みをしたりして、割と本気で目指していた。 結局、スポーツガチ勢にあ

          わたしのスポーツ観戦のバックグラウンド

          ドラ娘は空き家の夢をみる

          田舎から東京に出てきて12年目になろうとしている。その間引っ越しはたった1度。今の家は10年近く住んでいるので、もはや引っ越しの仕方を忘れてしまった。 もともと多摩地方に続く私鉄の奥の方の駅に住んでいたが、2年ほどして今の家に移り住んだ。ちょうど父が定年退職後の収入源として区分マンションのオーナー業に手を出し始めた時期で、そのうちの一室を学生の間だけという条件で借りていたのだ。しかし社会人になってからもなんやかんやと父の部屋を出そこねていたわたしは、そのときの収入に合わせて

          ドラ娘は空き家の夢をみる

          どうしていい分からなくなってしまったら初心に戻ろう

          4ヶ月ぶりに復帰した日刊かきあつめのテーマは「最近の学び」である。 わたしの最近の学びをお伝えする前に、まずは暫しのお休みをもらっていた理由をお話したい。理由は仕事が忙しかったの一言に尽きるのだが、物理的な忙しさ以上に精神的余裕が持てないという理由がその大半を占めていたように思う。 人員が圧倒的に足りていなくて休みが無いとか(休日出勤奨励)、頑張って作った書類が上司に破られたとか(さすがに悔しくて泣いた)、入社したばかりの頃に電車とバスが通っていない埠頭の現場に置き去りに

          どうしていい分からなくなってしまったら初心に戻ろう

          立ち返る場所

          風の時代がくる。 わたしは小さい頃から、『目に見えない世界』と関わることが多かった。親や周囲の環境の影響というよりは、自分の運命がそっち側だと言われているような関わり方をしていた。 一族みな地元の公立学校に行っているのに、私だけ教会に通っていたり、歴史を勉強しに進学した大学で精神世界を勉強するゼミ活動に時間を費やしたり。タロットや数秘の勉強をすることになったり。意図していないけれど、気になるものや知りたいことを突き詰めると、何故か『目に見えない世界』にたどり着いてしまう。

          立ち返る場所

          恋したことある全人類が共感できるBL小説

          『美しいこと(木原音瀬 著)』は2007年に蒼竜社から出社されたボーイズラブ小説だが、講談社から2013年に文芸小説として、2020年に漫画として出版された人気の高い恋愛小説である。 (あらすじ) 週に一度女装して街に出て、男達の視線を浴びるのを趣味にしているサラリーマン・松岡。しかし女装時にナンパされてさんざんな目に遭う。その場を救ってくれたのが、同じ会社の冴えない先輩・寛末だった。不器用でトロいと悪評の寛末と女と誤解されたまま逢瀬を重ねてしまう松岡。ついには恋の告白を受

          恋したことある全人類が共感できるBL小説