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シュタイナー教育ってなに?がちょっと分かる。~「うれしい気持ちの育て方」を読んでいます~

今、こちらの本を読んでいます。
夫の実家に帰省したときに、お母さんからいただきました^^

私がちょっと(でもないけど、お母さんにはそう伝えた気がする)保育に興味があること、また娘が通う幼稚園がシュタイナー教育を取り入れていることを以前話したことがありました。
お母さん自身も本がとてもお好きで、お家に伺う度に覗き見するくらい魅力的な本棚があります。よく書店や古本屋にもいかれるようで、その時にきっとこの本を手に取って、そして私を思い起こしてくれたその気持ちだけでも、嬉しくなります。

松井るり子さんの本を読んだのは初めてだったのですが、最初からあっという間に引き込まれました。

冒頭、「私の好きなもの」がまえがきとして書かれているのですが、松井るり子さんが目で見て、耳で聞いて、鼻で匂って、肌で感じた心が喜ぶことが、頭の中でありありと再現されるような気がしました。言葉すべてが、とても優しく温かく心に響き、「じゃあ、私の好きなものって何だっけ?」と自然と考え始めてしまいます。

続いて、今読んでるところですが「シュタイナー教育とはなんだろう」と松井さんなりに解釈されたことを、少しずつ紐解く内容になっています。

私もいまだに、シュタイナー教育って結局なんなの?って思っている身です。お恥ずかしながら。
オイリュトミーとかフォルメンとか、シュタイナー建築とかいろいろあるけれども、それは一体どういう背景があって、どういう目的があって作られているものなんだろう?と。
実は一度、それを勉強しようとして挫折した過去があります。シュタイナーさんの書いた書籍を読んでみたのですが、結構精神的な話や神様のような話が多くて、私の読解レベルが至らず、途中でやめてしまいました。

しかし、この松井るり子さんの本では、心にストンと落ちてくるように納得がいくことが書かれていました。一部引用させていただきます。

「子供は野に置け」という保育をすれば、子供を自然に触れさせたことになるのかと考えてみるのは、無意味でないように思います。大事なのは主義でなくて「子供はこうだ」と言う事実だからです。

うれしい気持ちの育て方―絵本と私とシュタイナー 松井るり子著

自然と触れ合わせておしまいにしないで、見たもの聞いたものを味わう場所を、心の中に作っていくのがシュタイナー教育です

うれしい気持ちの育て方―絵本と私とシュタイナー 松井るり子著

ギラギラの直射日光よりも、桃色のカーテンを通ってきた光に包まれる方が、光の暖かさを感じます。ろうそくの火を見て、炎が入れるだけに必要な空気の動きと静けさを知ります。
紅葉を見て「あ、秋だ」と思うのは大人で、子供は紅葉も信号機も「当たり前」で、特に興味はありません。季節のテーブルに飾られた、木の根と橙色のウールの紅葉風景を見るともなく見るうち、本物の紅葉を「見る」ようになります。
放っておけば、星の光よりも電気のチカチカのほうがずっと好きなのが子供です。星のお話をしてやって初めて、星に思いを運ぶようになります。

うれしい気持ちの育て方―絵本と私とシュタイナー 松井るり子著


「大人がああする、こうする」という方法や主義ではなく、「子どもはこうである」という事実が一番大事で、それを知った上で関わっていくことの大切さ。

そしてその「子どもはこうだ」という事実のなかの一つに、実際に目の前にあるものよりも、少し隠れていて見えないことで、子どもたちの想像力が働き、彼らの五感のフィルターを通すことで、世の中の事象が彼らのなかに少しずつ作られていく。

ここまで読んだなかでも、娘の通う幼稚園では、きっとこういう「子どもはこうだ」という事実をもとに保育をしてくれているんだと、思い当たる点が沢山あって、非常に納得できました。

しかしこうやって引用して私が説明するだけだと、全然良さが伝わらない気がしています…!私の文章力がまだまだ至らない…!(;'∀')

少しでも子育てや、子供との関わり方で悩んでいる方には、ぜひ読んでいただきたい!!と、まだ序盤しか読んでないけれども太鼓判を押したくなる、そんな本です。

読了したらまた、感想を残そうかな^^

この本に、そして松井るりこさんに引き合わせてくれた、夫のお母さんに心からの感謝を込めて。


最後までお読みいただきありがとうございました!


hona


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