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もっと子どもたちに、鬼ごっこを。

小学生の定番のあそび、鬼ごっこ。

小1の息子を連れて公園に来ると、知っている友達がいればもちろん、何ならいなくても友達になって、いつの間にか始まる、それが鬼ごっこ。

彼自身が運動が好きなタイプで、周囲の友達も似た子が多いっていうのもあるんだろうけど、聞けば中休みも毎日鬼ごっこをしている模様。

ちなみに私たちの時は鬼ごっこと呼んでいましたが、彼ら世代だと略して「おにご」と呼んでいるようです。

子ども達は、相手が大人でも隙を見て、

「おにごやろー!」

と、こちらの都合はお構いなしに誘ってくださるので、気が抜けません。
元気な時は付き合うけれど、小学生みたいにずっと走れなくて離脱する始末、彼らの体力には毎度のことあっぱれと思ってます。


きっと現代は昔に比べると、子供たちが鬼ごっこや自分たちの好きな遊びをできる場所が、特に都市部ではとても少なくなっているんだと思います。

そもそも自然がすごく減っているし、公園も近くのものだと数えられるくらいしかない。
その辺の道路で遊ぼうもんなら、日本ではマジョリティである高齢者の方々からの厳しい視線と助言に、結局引き下がるしかないこともある。

十分な環境とは言えないけれども、やっぱり子供達には、もっと鬼ごっこをさせてあげたいと思うのです。


以前どこかで、「鬼ごっこは子供の心身の発達を促すのに適している遊びの1つ」という記載を読んだことがあります。

考えてみると、こんなに人間じみていて、かつシンプルな遊びは、なかなかないんじゃないかと思います。

まず、狩猟採集時代を思い起こさせる、遊びのスタイル。
我々人間は、進化の歴史上では狩猟採集をしていた時期が長いそうです。
「獲物を追いかけて捕まえる」という人間の根源のような素質を、存分に生かす遊びだなあと思います。

さらに、これまた人間らしいと言える素質、「社会性」も垣間見えます。
ただ追いかけまわすだけじゃなく、相手の様子を伺う必要があります。逃げる方向もそうですが、小学生の子どものころころ変わる気分にも、左右されます。
子供同士、相手の立場や気分を多少なりとも気遣い、コミュニケーションを取っていると感じます。

それでいて、ルールは非常に簡単
一度聞けば誰でもできる。氷鬼とか増やし鬼とか派生した鬼ごっこもあるけれど、それでも大抵の子は理解して混ざってくれることが多いと感じます。

この2つの要素は、鬼ごっこを外遊びの鉄板たらしめる、魅力あふれるものにしているのかなぁと思います。

そして何と言っても、あの運動量
相手のスピードに合わせて、早く走ったりゆっくり走ったり、突然急ブレーキをして止まって方向転換してまた走り出して、時には転びながら、遊んでいる場所がどんだけ広くても、どこまでも走り抜けてゆく。
時折親の元へ来たと思えば「めっちゃ疲れた、めっちゃ暑い!」と言いながら、また駆けて行く。はーい、いってらっしゃいー。

体も頭も使って、社会性を発揮して、しかも子ども自身も楽しんで遊べるのなら、これ以上に彼らの心身を発達させるものって無いんじゃないかな、って思ってしまうんです。


都市部に住んでいて、なかなか遊び場が少ないけれども、そんな中でも彼が思い切り鬼ごっこや自分が好きな遊びをできるように、私たちはその機会をこれからも、存分に提供しよう。

すごく楽しそうに鬼ごっこをしている彼らの姿を見て、心からそう思ったのでした。


では、今日はこの辺で。

最後までお読みいただきありがとうございました !


hona


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