見出し画像

無限に感じる時間

昨年の11月末頃から少し腰が痛かった。

それまでも何度かトレーニングや重いものを運んだりして、腰を痛めることはあったから、とりあえず湿布を貼ったり貼らなかったり、そんな治療とも言えないかたちで放置していました。

しかし2週間ほど経過しても改善の見込みはなく、近くの整形外科へ行ってみました。

症状を伝えるとCTを取ることになりまして、、

結果は、、、

「骨に異常はなく、おそらく治るでしょう。
湿布貼ってそれでも、もし治らなかったらMRI取るから、またおいで。」

との事でした。

私もその時点では「治るかな!年明けくらいからまたトレーニングや運動できるかな」
そんな軽い気持ちでいました。

しかしその気持ちをよそにして、私の腰痛は臀部への痛みへとつながり、あまり力も入らなく、走れ!と言われても走れなさそうなそんな状態になりました。

そして、再度整形外科を受診しました。
治らない旨並びに現状を先生に伝えると、椎間板ヘルニアの疑いがあるとの事で、、

人生で初めてMRIを取ることになりました。

「MRIは聞いたことはあるけど、どんなものだろ?」と少し余裕をかましていました。

MRIへと案内され、MRIがどんなものか全然分からないまま、MRI担当の方も
「初めてですか?」と聞かれたのはいいものの、言われるがままに耳栓をして仰向けになってるといつの間にか、体は半分固定され、
「始めますね!もし何かあればこれを強く握って下さい!」
と言われて左手に握るものだけ渡された。

注意事項に30〜60分とは記載あったが、何分かかるのか。何も分からないまま不安なままMRIへと私は吸い込まれていきました。

「ゴンゴンゴン」

という音やよく分からない大きな音だけがずっと聞こえてました。
身動きは当然にできないし、
「このままずっと放置されたらどうしよう。」
「もし自分が亡くなったら棺桶はこんな感じなんだろうか」
なんて半分あり得ないこと、不安や恐怖を感じることばかり考えてました。
時間が無限に感じました。
とても怖かったです。

正直あまり記憶がない。

何度この左手の緊急用のものを強く握ろうかと躊躇ったことか、、

その度にいい大人なんだから。もう少し頑張れ!と言い聞かせて耐えたことか、、

はやく終われ!はやく終われ!そう心の中で何度も叫んでました。

そして、もう何分経ったかも分からないまま、
「終わりました!」と言われ現実に戻った時には、知らぬ間に身体が汗びっしょりになっていました。

時間が無限に感じ不安と恐怖を感じていた私は半分固定されてる身体を何度か動かしました。
動かさずにはいられませんでした、、

終わってから、ググると身体を動かしてはダメらしい。

いやいやいや。

説明して下さい、、、

説明されてもきっと我慢できずに動かしただろけど、それでも説明して下さい、、、

MRIってどんなものやろ?と構えていた過去の自分を殴り飛ばしたいほど、MRIは大嫌いになりました。

もう2度とあの時間が無限に感じられるよく分からない空間へと吸い込まれたく無いです。

そう思いました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?