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著…東野圭吾『ラプラスの魔女』

 「勘が良い」という言葉では説明しきれない特殊能力を持つ人たちが登場するミステリー小説。

 その人たちは、これから起きることを予測することが出来ます。

 たとえば、事件・事故・災害が起きそうな時と場所を。

 登場人物のうちの一人はこの能力を復讐のために使い、またある一人は人助けのために使います。

 この能力は、全てのことを事前に察知できるわけではないため、完璧とは言い難いようですが…、つくづく羨ましいです。

 …もし実際に人間がこういう能力を持てたら、きっと犯罪だけでなく軍事目的に使おうとする輩も現れるかもしれませんが…。

 そう考えると、人間が持ってはいけない力でもあるのかもしれません。

 まるでギリシャ神話に出てくる『パエトンの墜落』のように。

 手に余るものを持つと破滅を招きます。

 しかし、わたしもこの小説に出てくる能力が欲しいです。

 この能力があれば、事件・事故・災害が起きそうな時と場所を予想して、誰か一人でも命を助けられるかもしれないから。

 もし周りの人たちに「逃げて!!」と叫んだとしても、信じてもらえるかどうかは分かりませんし、信じてもらえたとしても全員は逃げきれないかもしれません。

 しかし、助かる人が0人よりも、1人でも2人でも多くの命を救える方が良いと思います。

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