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著…金子拓『戦国おもてなし時代 信長・秀吉の接待術』

 ●戦国時代の人々はどうおもてなしを行い、どうおもてなしされていたのか?

 ●そのおもてなし精神は、現代の日本文化にどう根付いているのか?

 を考察している本。

 織田信長公は自分がもてなす側の時はとことん趣向を凝らしていた…というのが興味深いです。

 岐阜の川で鵜飼を集め、お客が乗っている舟で鵜飼を披露させたり。

 お客から前日に贈ってもらった桂漿の盆の上に早速、信長公所有の名物花入に柳一枝を飾ったものを出したり。

 イエズス会の一行が派遣されてきた折には、信長公自身も何度か顔を出して安土城を案内し、帰りには干柿を手土産に持たせたり。

 お客が帰る際、色とりどりの豪華な美しい提灯で安土城の天守閣をサプライズライトアップまでしたのだそう。

 しかし、自分がおもてなしをする側の時はこうしてお客に驚きと喜びをもたらすのが大好きなのに、自分がおもてなしをされる側になると様子は一変!

 大袈裟なおもてなしをされるのを好まなかったのだそう。

 知れば知るほど興味深い人物ですよね、信長公って。

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