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著…中原淳一『美しく生きる言葉』

 「美しくなりたい。でも、そもそも〝美しい〟ってどういうことを意味するんだろう?」と考えている方におすすめの本。

 だいぶ前に出版された本ですし、著者も相当前に亡くなった方なので、現代の価値観とは合わない点もありますが、「美」についての考え方がとても好きです。

 わたしは特に、

 「美しくなる」ということは、必要以上に濃い化粧をしたり、身分不相応にお金をかけたものを着ることではなくて、自分の欠点、つまり、醜いところを目立たせないように、相手に不快を与えないように、それを美しく補うことを考える心です。

(著…中原淳一『美しく生きる言葉』 P15から引用)

 という文が好きです。

 これ、真理ですよね。

 お金をかけて派手にすれば綺麗というわけではなく、「補う」。

 肝に銘じたい言葉です。

 では、自分の欠点や醜いところって何なのか? と考える時も、中原淳一さんの言葉を思い出したいです。

 ほんとうは太っているとか、やせているとかは、美しいとか、醜いとかいうこととは別のものであるはずです。太っていれば、やせた人には見られない、ふくよかな美しさがあるはずで、むしろそこを強調するくらいの気持ちでいてください。そして、太っていることに自信を持ってください。

(著…中原淳一『美しく生きる言葉』 P12から引用


 という考え方も好きです。

 コンプレックスを他の言葉に置き換えるのって、素敵なアイディアですよね。

 「美しい」とか、「醜い」というのは、体重が何kgで目の大きさが何cmでといった数値によるものではないのですね。

 もっと、内面から滲み出るもの。


 〈こういう方におすすめ〉
 「美」についての考え方を探究したい方。

 〈読書所要時間の目安〉
 1時間くらい。

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