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著…ジョエル・ロブション『ジョエル・ロブションのすべて』

 タイトルの「すべて」が表す通り、食材についての知識、レシピ、調理にあたってのノウハウが詰め込まれた本。

 フォン、ソース、スープ、サラダ、前菜、魚・肉料理、一皿料理、デザート等の作り方が紹介されています。

 例えば、「コート・ド・ブッフのグリエ」「エポール・ダニョーのコンフィ スパイス風味」「マグレ・ド・キャナールのグロセルの岩塩包み焼き」などなど、名前を見るだけでもワクワクする素敵なお料理ばかり!

 ただし、全てのお料理の写真が掲載されているわけではありません。

 残念ながらほとんど文章のみ!

 そのため、完成予想図が見られないという点においても、料理上級者向けの本であると言えます。

 しかし、時々出てくるお料理の写真の洗練された美しさにうっとりするので、「どうにか真似して作ってみたい!」というやる気が刺激されます。

 また、複雑なレシピだけでなくシンプルなレシピも載っているので、意外と真似しやすいお料理もあると思います。

 レシピによっては、一般家庭で手に入る食材・調理器具でも再現出来そうなものもあるので、やる気のある方はこの本のレシピにチャレンジすると楽しそう。

 ただし!

 この本そのものをキッチンで広げるのはおすすめしません。

 なぜなら。

 京極夏彦先生の小説よりも分厚い本だから!

 なんとなんとこの本は823ページもあるのです。

 しかも…別冊まで付いてくるという驚異の超ボリューム!!

 わたしはこの本のレシピをiPadで撮影し、iPadの画面を見ながら調理をするようにしています。

 …以前、この本を手に持って読みながら調理をしていた時、そのあまりの重さゆえにうっかり手が滑ってこの本を落下させてしまい、悶絶したから。

 本は重力にしたがって、見事にわたしの足の甲に命中!

 折れたかと思いました。

 足の甲に落ちたのが不幸中の幸いでした。

 もし足の小指にクリティカルヒットしていたら100%骨折していた…ッ!!

 良い子は真似しないでください。

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