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文・料理…滝沢カレン イラスト…よしもとなな『カレンの台所』

 いい意味で読む人みんなを脱力させるカレンちゃんの文章と、よしもとさんの可愛らしいイラストが絶妙にマッチしている料理本。

 ●鶏の唐揚げ
 ●サバの味噌煮
 ●ハンバーグ
 ●豚の生姜焼き
 ●エビチリ
 ●ロールキャベツ
 ●豚の角煮
 ●とんかつ

 といった家庭料理が中心です。

 どのお料理の写真も、見ただけで思わずお腹がギュウ〜と鳴っちゃうくらい美味しそう!

 シズル感が半端ない!

 また、料理本によくある、たとえば「大さじ1 小さじ2」といった分量や「〇〇切り」といったやり方が決められていないのも、この本の大きな特徴。

 ゆる〜くお料理をしたい方におすすめです。

 わたしはまずこの本の「鶏の唐揚げ」にトライ。

 やれやれと
 ボッタリくつろぐ鶏肉たちに…

 お醤油とお酒を全員に
 気づかれるくらいの量かけ流します。

 にんにくと生姜は
 アクセサリーをつけるくらいの気持ちで。

 鶏肉たちを一旦取り出して、
 懲りずにもう1回油へ沈めましょう。

(文・料理…滝沢カレン イラスト…よしもとなな『カレンの台所』P12から引用)


 といった独特の手順が癖になります。

 「ちょっと何言ってるか分からない」とツッコミを入れたいところ。

 でも、安心してください!

 ちゃんと何言ってるか伝わってきます。

 この感覚、楽しい。

 わたしも「よし! 懲りずに鶏肉を油へ沈めてやろうではないか。良いではないか、良いではないか」とニヤリとしながら鶏肉を二度揚げしてカリッとさせてみました。

 んっ!?

 悪代官っぽい?

 また、「豚の生姜焼き」の作り方の、

 生姜をスリスリさせます。

 漬ければ漬けるほど、パワーアップします。

 焼き目がつくギリギリまで、助けません。

文・料理…滝沢カレン イラスト…よしもとなな『カレンの台所』P30から引用)


 といった文章も、わたしの笑いのツボにクリーンヒットしました。

 焼き目がつくまでジッと待つのって大事ですよね。

 わたしはフライパンでお肉を炒める時、つい菜箸でいじってしまうので、これからは心の中で「焼き目がつくギリギリまで、助けません」と呪文(?)を唱えようと思います。



 〈こういう方におすすめ〉
 ゆる〜くお料理を楽しみたい方。

 〈読書所要時間の目安〉
 本全体にザッと目を通すだけなら15分くらい。
 実際にお料理を作るともっとかかります。

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