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編…地震イツモプロジェクト 監修…渥美公秀 絵…寄藤文平『地震イツモノート 阪神・淡路大震災の被災者167人にきいたキモチの防災マニュアル』

 こんばんは。

 地震に対する備えを見直したい方におすすめの本をご紹介します。

 阪神・淡路大震災を経験した方たちの、地震が起きた瞬間の気持ちや、被災後に行っている防災対策のこと等が載っています。

 家屋の耐震性、家具の置き方、防災備蓄、近隣の人間関係についても考えさせられる内容となっています。

 「家具はまさしく凶器です。重いタンス、食器棚、本箱、ありとあらゆるものが、私たちに襲いかかり命さえ奪います」
(P27から引用)

 とのことで、背の高い器具につっかえ棒をしたり、L字の金具でとめたり、寝室にタンスを置かないなどの工夫が紹介されています。

 「テレビやラジオ、魔法瓶、花瓶、電話機。インテリアは猛スピードで文字通り飛んできます。避けること逃げることは不可能」
(P28から引用)

 とのことで、本棚に留め金を付けたり、照明を吊り下げ式から固定式に替えたり、ガラスに飛散防止のフィルムを貼るなどの対策例が載っています。

 「部屋はもとの部屋ではありません。あらゆるものが散乱します。普段整理をしていても、ものは見つからない。必要なものは散らないようにまとめておくことが大事です」
(P61から引用)

 とのことで、持ち出し用リュックをまとめておくことの大切さを再認識しました。

 「どこの誰かなど、名前ははっきり分からなくても、〝近所だから〟という理由で助け合えた」
(P87から引用)

 とのことで、普段から近所付き合いをしておくことの大切さにも気付かされました。

 なお、この本に出てくるイラストに凄惨な描写はありませんが、文章では当時の状況が生々しく語られており、人によっては恐ろしい記憶がフラッシュバックしてしまうかもしれないので、読んでいて辛くなるようであれば無理をしないことをおすすめします。

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