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著…武田信彦 絵…Noritake『SELF DEFENSE 「逃げるが勝ち」が身を守る』

 被害にあうと後々も苦しいし、また、「やられたらやり返す」では自分も加害者になってしまうリスクがある。

 だから、まずは被害者にならずに済むようピンチを上手に切り抜けよう、という本。

 世の中には「逃げる」ことについて、「恥ずかしい」とか「負けだ」といった考え方があります。

 確かに人生には、逃げてはいけない瞬間がおとずれることもあります。

 でも、逃げてもいい時は逃げていい。

 むしろ、逃げないと自分の命が危ない時だってあります。

 この本を読むと、「出来るだけ早く逃げよう」という考え方が心に沁み込むと思います。

 さて、逃げ方について、たとえば、

 ●「だるまさんがころんだ」をイメージして、時々背後を振り返り、近づいてくる人の足音や気配を察知することで、いち早く危険に気づく

 ●たとえ昼間だとしても、周りに誰もいない場所を歩くのは避ける

 ●危険を感じる相手に対して、自分と相手の間に見えないバリアを張り、触られない、掴まれない、相手が簡単に近づけない距離を維持して、隙を見て逃げる

 ●防犯ブザーをすぐ手の届く所に身に付ける

 といったことが書かれていて参考になります。

 手首を掴まれたり、肩に腕を回されたり、後ろから抱きつかれたり、羽交い締めにされた時の逃げ方も載っていますが…、まずはそこまで接近を許さないことが大事ですね。

 間合いをとらないと。

 平時は「いざとなったら火事場の馬鹿力で、相手に抵抗出来るだろう」と楽観的に考えていたとしても、実際にそのいざという時がきたら恐怖で声すら出ないかもしれません。

 とにかく、「なんかヤバい」と思ったらすぐ逃げましょう。

 「なんかヤバい」とまでは認識しなくても、「ん? 何がどうってうまく言えないけど、なんか変」と違和感があるものには、そもそも近づかないように回避しましょう。

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