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ホセ(さみだれうさぎ)
2019年10月6日 12:26
こおろぎがなくころ、何かを夢みていた。 大草原にさく花々がささやく音。きつねの兄さんが勇ましく食べ物をさがしにいく音。ダンプカーに人が乗り降りするおと。手拭いをまいたおとうちゃんがトンネルの中をあるく音。 音が自分の体を支配していく。 やがてぼくの聴覚が、研ぎ澄まされていく。全部の音を支配していく。 音の支配人となったわたしは、いつでも自由に音楽をうみだすことができるよう
2019年10月1日 13:12
ああ なんて素敵な歌なんだ もう、追われる人生はやめようそして追いかける人生もやめてしまおう この曲が終わるまでに、ぼくの中のくだらない小さな願望や小さな希望すら全て捨ててしまおうではないか 大きな自分になるのをやめよう小さな自分になるのもやめてしまおう ぼくはぼくであり続けよう、ここに眠る自分の声に耳を傾けながら静かな、誰にも分からない私だけの人生を生きよう
2019年8月25日 11:51
美しい音楽を奏でるわたしハープの音がこじんまりとした部屋に響き渡る誰かのために聴かせたい そこでわたしは小さな椅子に可愛いくまのぬいぐるみを座らせ、そのぬいぐるみの耳もとでハープを奏でる あなたのために聴かせたいあなたのために弾きたい 想いは一層強まり、わたしの小さな手はたちまち大きくなってそして体は大きなハープの何十倍もの大きさになって、やがては家を突き抜けて、
2019年8月19日 00:46
もしも願い事を叶えてくれるのなら、あの生徒のような手がほしいあのなんともすなおで、そして不器用な指たちそれをみるたんびに、わたしの手の、心をなくした機械のように動くみにくい姿を見せて教へる自分の愚かさに気づかされる手を・・・変えてくれ。手を・・返してくれ!鍵盤の奴隷のように意味もなく奏でるのはもういやだ楽譜の下僕となって言われるがままのメロディをうちつけるのは