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定年後自分の人生を取りもどす

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自分の人生がどのような価値を持つのか、持たないのか書き出して改めて自問する、ほとんど自分自身のためのマガジン。つい甘くなってしまうのを避けてはいても、時代を生きた一人の人間を救い… もっと読む
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記事一覧

読書オタクのチョイワルじじい

私小説は何処か知識人っぽい主人公の話ばかりで隔たりを感じていた。そこで企業小説や会社員小…

日比野 翔
1か月前
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「優良読書グループ」賞を受けて

私は、石川県野々市市の読書会連絡協議会の会長を3年前に受け継ぐことになりました。同市には3…

日比野 翔
2か月前
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おかえりただいま

テニススクールから帰ってきて、 まだ身体に運動した後の余韻を残して、 ぼくにただいまと言っ…

70歳になってようやく、運が回ってきた

今の世の中で、将来明るいと感じている人はどれくらいいるだろうか。将来がとても明るいとは言…

日比野 翔
11か月前
7

70歳になってみて

70年生きてきて今思うことは、とにかく70年生き延びてこれて愉快な思いがすることだ。別に誰か…

日比野 翔
8か月前
7

定年後は悠々自適ではなかった

この前のnoteで最近自分に訪れた心境が悠々自適という、定年後隠居して自由になることのように…

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安易に定年後を定義してはいけない

定年退職してから膨大な有り余る時間に翻弄されていたころ、年老いても精神は若いままだった。これ幸いにはしゃいでみたものの、心に住み着いた空虚は消せなかった。Never Young Beachは懐かしかった。どことなくぼくらの青春に似ていた。Asian Kung-fu Generationもぼくらの生きづらさの経験と似ていた。いくぶん頼もしく思ったが、満たされるはずもないことは分かっていた。結局今ここにたどり着くのだが、ここまでの経過が忘れ去られている。思えばあれから失ってばかり

定年は人生の「革命」

60歳の定年後1年は延長して同じ会社で働いていたが、その後は完全に無職で今日まで来ている。6…

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ぼくは38年間強制収容所にいた

サラリーマン時代、一人の男がぼくの前に立ち塞がった。ぼくは人生で初めて、自分がまるで出来…

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定年後小説というジャンル

定年退職したら悠々自適の生活が待っているとよく言われる。毎日が日曜日だと言う。そのように…

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私と読書の関係

定年後地域にどう関わるかは、定年退職者の共通のテーマになると思う。ある人は町内会の役を自…

日比野 翔
5か月前
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定年をテーマにした小説

定年退職したら悠々自適の生活が待っているとよく言われる。毎日が日曜日だと言う。そのように…

日比野 翔
10か月前
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書いてみることで自覚される人生

河合隼雄がある講演で、自分は長い間「河合隼雄」という男と付き合っている、それが面白くて興…

日比野 翔
11か月前
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定年後小説2編追加

定年後小説という分野があるのか知らないが、最近読んだ黒井千次の「羽根と翼」と、今日読了した桐野夏生の「魂萌え!」は確実にその分野に入ると思う。一般には誰も指摘はしないだろうが、高齢者までにはとどかない揺れ動く定年後(夫婦にとっての定年後)を見事に描いていると思う。一方はサラリーマン、他方は専業主婦という平凡な主人公に、あたかも思考実験するごとく小説にする筆力は流石であり、エンターテインメントに終わらない純文学の香りがする。現在の自分と似た年代の設定がこんなにもリアルに感じさせ