HirabaraTadashi💭

HirabaraTadashi💭

最近の記事

短歌 #1

2024/04/13 Sat. いつでもと どんなときもと 言いながら 夜はさめてく 月を残して 「ベートーヴェン:熱情~第3楽章(熱情より)――ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン、清塚信也」を聞きながら。  歌のテーマは、言葉だけの男性をなじる女性の気持ち。  形式的には3句切れで、3句まで男性の行動を表し、そのあと女性の心情を心象風景として表現しています。  使った技法は4つ。  まず、歌トータルに通じるものとしては擬人法。  男性を夜。  女性が月。  い

    • Who You Are

      2024/04/06 Sat. ──今日はどうかしましたか?   いや、大したことではないんですが、ここ数日、自分の人間関係を振り返っていてふと感じたんです。自分はあまり人と別れるのに不安がないというか、いや違うな。そのパターンが独特なのかもしれないなと思って。 ──別れのパターンが独特? たとえば?  はい。たとえば、大学時代にかなり親しくしていた女の子がいたんですが、親しくというのは恋愛感情も含めて、実際にそういった関係もあったということですが、たとえばその子に

      有料
      100
      • 【マッチプレビュー】ヴィアマテラス宮崎×ニッパツ横浜FCシーガルズ|2024プレナスなでしこリーグ1部 第3節

         2024プレナスなでしこリーグ1部第3節。ヴィアマテラス宮崎が戦う相手はニッパツ横浜FCシーガルズ。ここ数年1部リーグの中位を維持するチームをホームに迎えての対戦となります。連続無敗記録の更新と現在得失点1ポイント差で暫定1位にいる伊賀FCくノ一三重からの首位奪取もありうる一戦。3月31日(日)の試合は第1節で劇的な逆転を果たしたホームいちご宮崎新富サッカー場で行われます。13時キックオフ。  先日3月24日、アウェイ千葉県鴨川市陸上競技場で行われた2024プレナスなでし

        • 【無料|マッチプレビュー】オルカ鴨川FC×ヴィアマテラス宮崎|2024プレナスなでしこリーグ1部 第2節|

           なでしこリーグ1部第2節。ヴィアマテラス宮崎が対戦する相手はオルカ鴨川FCです。昨年1部リーグを制した覇者。ヴィアマテラス宮崎にとって難敵が続きます。次戦、3月24日(日)の試合はアウェイ。千葉県鴨川市にある鴨川市陸上競技場で行われます。12時30分、キックオフ。  さて昨日のリーグ戦第1節。ホーム開幕を飾る初戦でヴィアマテラス宮崎は3-1(前半0-1)の逆転勝利。一昨年の覇者、スフィーダ世田谷FCを相手に勝ち点3を獲得。見事、皇后杯の雪辱を果たしました。後半50分、キャ

          【無料|マッチプレビュー】ヴィアマテラス宮崎×スフィーダ世田谷FC|なでしこリーグ1部 第1節|2024シーズン

           いよいよなでしこリーグ1部が開幕しますね。ヴィアマテラス宮崎にとっては1部昇格後はじめての試合です。今後を占う意味でも重要な第1節。対戦する相手はスフィーダ世田谷FC。咋シーズンのリーグ成績は4位。2022年には1部リーグを制覇しているチームです。試合日時は2024年03月17日(日)、場所はいちご宮崎新富サッカー場(名前が変わっていますね)。13時キックオフです。  さて今回の相手、スフィーダ世田谷FC。個人的には一度だけ生で試合を見た記憶があります。2022年12月3

          【無料|マッチプレビュー】ヴィアマテラス宮崎×スフィーダ世田谷FC|なでしこリーグ1部 第1節|2024シーズン

          論考とグラス ―The Long Introduction― 0-1

           1月初旬、空には何もなかった。家屋や電柱、標識や街路樹、町に切り取られたブルー。その端が、白みを帯びながら地上に接している。他には何もない。雲はない。雨はなく雪もない。雷もなく、雹もない。光る星もなく、流れる星もない。太陽だけが僕の背後で輝いている。飛んでいる鳥も、浮かんでいる飛行機もなかった。  大学院の先輩から聞いた公園は小高い丘の住宅街にあった。入口の標識には小松一号街区公園と書かれていた。標識は淡いが重みのある青緑色をしていて、文字は毛筆のかすれが見て取れるような

          論考とグラス ―The Long Introduction― 0-1

          ドラマ『前科者 -新米保護司・阿川佳代-』の感想

          『前科者 -新米保護司・阿川佳代-』をアマゾンプライムで最終話まで観ました。私の感想を端的に言うなら、「支えたい相手との距離感に葛藤する物語」。 特に印象的だった点は二つあります。どちらも最終話、物語の終盤。ホテルで佳代、みどり、多実子の三人が対峙するシーンです。 一つは、保護司の立場を取る佳代に、多実子が感情を露わにするところです。強い怒りの感じられる言葉を多実子が佳代に向けます。その合間で、「私のことだって、助けられなかったじゃないですか」と、怒りとは異なる表情が現れ

          ドラマ『前科者 -新米保護司・阿川佳代-』の感想