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HSPは自身の特性を「面倒くさい」と捉えすぎずに慈しもう

「はぁ……」と開口一番、ため息から入りたくなるほど、面倒くさいなあと思う。

何が面倒くさいかといえば、HSP気質という自分の特性だ。

些細なことでくよくよ悩み、「こうしてほしいのに」と思っても主張できず、勇気を出して伝えても「やっぱりわかってくれなかった」と失望し、相手の気持ちを察して自分を削りながら要求に応え、ときどき「自分はあなたのはけ口じゃない!」と憤り、相手に強い共感を求めるものの察してもらえず、布団に入ってから悶々としすぎて中々寝付けない。

「我ながら実に面倒くさいやつだなあ」と、書きながら苦笑いしている。

生きていて悩みが尽きたことなど、一度もない。

でも散々悩んできたし、今も悩みの真っただ中だからこそ書きたいこと、伝えたいことがたくさんある。

今まで誰にも言えなかったことをnoteに投稿しているが、「私も同じことで悩んだ経験があります」「言語化してもらえて嬉しかったです」など日々、励みになる言葉をいただいている。

ひとりじゃないんだと実感する瞬間だ。

世の中の約2割がHSP気質だと聴く。繊細さんは、やはり様々なことで悩みやすく、リアルタイムで生きづらいと悩んでいる方も少なくないだろう。

ただしHSPの特性があるゆえの喜びもたくさんある。

自分は性格診断で、INFJ(提唱者)と呼ばれるタイプらしいのだが、提唱者とHSPは親和性が高い。

僕は論理を重視しすぎる人、社会が定めた常識というルールや主観的な正義を原理にして、人の気持ちは二の次と論破しようとする人が何より苦手だ。

IQよりもEQの高さを好み、心の繋がりを大事にするタイプなのだろう。

人と心が繋がった際に、幸福感を感じる。

取り立てて派手な出来事の起こらない日々でも、「今日は、この人と通じ合えた」と思えた瞬間さえあれば救われる。

それだけで何とかやっていける。

noteは、お互いの発信するテキストを通じて心の交流ができる貴重な場所だ。

一日の始まりは重たく「今日も色々ありそうだなあ」とぼやきつつも、こうして日課のnoteを更新してエンジンをかける。

自分の特性に振り回されて「辛いなあ」「しんどいなあ」と思う方はきっと少なくない。

それでも、そんなみなさんだからこそ発信できる、臨場感にあふれがことが必ずある。

なので面倒に感じても自分を責め過ぎず、ふんわりと受容し、どうか愛してあげてほしい。

不器用に生真面目に、毎日を一生懸命生き続けているあなたは、それだけで十分に価値ある存在だ。

生きるのが下手でも、諦めず前に進もうとしている人が愛おしい。

自分と同じように下手っぴでも真摯に生きている人を見ると、心底そう思う。

HSP気質は短所ではない。

その特性は、誰かを癒し活力を生む長所なのだ。

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