見出し画像

つわりで周りの人に頼って罪悪感を感じている方へ

2020年12月10日に彼氏と婚姻届を出しに行った。

その1週間後くらいから具合が悪くなった。

ごま油で炒めた野菜・バターで炒めたほうれん草ときのこを口に入れたら、
1口でもういらなくなった。

12月20日に妊娠していることがわかって、そこからどんどん体調が悪化していった。

12月23日にそれまで続けていたツイキャスとShowRoomの配信をお休みすることをフォロワーさんにお知らせした。

同時にnoteもスタエフもツイッターも更新できずに毎日横になっていた。

クリスマスはチキンやケーキ・やんやんつけぼーを用意していたけど、私はどれもほとんど食べられなかった。

年末年始の記憶はあんまりない。

そこから1ヶ月半、私は体重が6キロ減って今もまだ減り続けている。


このnoteは、同じように妊娠して何もできない自分に罪悪感を感じたり、
周りに申し訳ないと思って落ち込んでしまう方々に向けて、
自分の今の状況と、励まされた言葉を紹介しようと思い更新します。


食べられるのはいちごとみかんとオレンジ。

たんぱく質がほとんどとれないことで、クラシックバレエやダンスレッスン、筋トレでついた一生取れないと中学生の時から悩んでいたふくらはぎの筋肉がなくなった。

体重は減っているけど、体脂肪率は減ってないから健康に悪い感じ。

エネルギーがないから、ペットボトルの蓋をあけたりするのも力が入らず、一人でいる時間は不便なことが多い。


毎日げぼを吐く。ああせっかく食べれたパンが・・・フルーツジュースが・・・オレンジゼリーが・・・10秒後に全てトイレで流れていく。

買い物に行くときは、左手にエチケット袋を持って歩く。

ソファと枕元にも必ずエチケット袋をセットしておく。


大好きだった紅茶や日本茶のパッケージを見るだけで吐きそうになってしまう。

水はもともと嫌いでお茶派だったけど、お茶も飲めなくなって、水が飲めるようになった。

でも別に好きなわけじゃないからそんなに水分補給できなくて点滴をしてもらった。


台所も洗面所もトイレもにおいがきついから極力近寄りたくない。

座っているのも立っているのもきついからお風呂に入るのは2日に1回。

髪を乾かすとき5秒ごとにおえってなるくらいドライヤーの風がなぜか無理。

家事は12月20日から1つもしてない。仕事にも行ってない。


つわりはこんなにも辛いものだったのか。それが私の感想だ。


じゃあお前は無責任に妊娠したのか?
いや夫婦2人で話し合いをして望んだ結果身ごもった。

私はそもそも4歳からずっと子供がほしいと望んでいきていた。

自分の将来生まれてくる赤ちゃんのためにと、保育園や塾で働き、ボランティアや絵本図書館、遊園地によく行ったり、おもちゃの知識をつけるなど、子供にとって役立ちそうないろんな経験をしてきた。

多分普通の同い年と比べたら、人生の大半をまだ見ぬ将来の子供の育児に活かせるように生きていた私ですら、つわりがこんなに辛いなんてと毎日めげそうになっていた。


妊娠は病気じゃない。幸せなこと。

それで辛いと言っている自分が情けなかった。

望んでいても妊娠ができない人がいる。子供を失った人もいる。

そして何より、私は入院するほどではなく自宅で生きることができている。


世の中にはつわりが重病化して亡くなった人がいたり、
栄養がほとんど摂れず入院しないといけない人がいる。

私はただ日々気持ち悪くて体力がなくてフルーツしか食べられなくて、頭が痛くて何もできないだけなのだ。

フルーツでも食べられているだけましで、水すら飲めない人もいる。


ましてや、私には世界一甘やかすのが上手な旦那がいる。


日本には、亭主関白・ワンオペ育児・姑問題・不倫・別居・単身赴任・シングルマザーと言ったような、結婚においてマイナスな面の話もよく聞く。

こういった嫌な話が私には一切ないというのもまた私には罪悪感が積もる原因だ。

だってつわりで辛いのに誰も助けてくれないし仕事にも行かなきゃいけない人がいる。

私は?私はどうなの?

家事は全部旦那がして、仕事も行かなくて良くて、寝てるだけでいいなんて、世の中の女性に怒られるのではと落ち込まずにいられない。

更に旦那はテレワークができるような職業ではなく、毎日出勤し、20:30頃に帰宅している。

帰宅した旦那は、掃除・洗濯・皿洗いなどをしてくれるし、朝ごはんやゴミ出しなどは、早く起きてやってくれている。


疲れているだろうに、ずっと家にいる私が何もしないことを、憎んだり、ストレスに感じたり、一緒にいたい存在だと思えなくなっているのではないか。


妊娠中は女性ホルモンの影響か、精神的に落ち込みやすい人もいるようだが、世間への他のお母さんたち、妊娠中の方、普通に仕事をしている人たち、旦那に対しての罪悪感で、私も毎日のように夜涙を流してしまった。


そしてある日の夜、私はここに書いてあるような、世間の女性と旦那への罪悪感、そして、自分は何もしていないのに生きていてもいいのかと、日頃考えて落ち込んでしまうことを旦那に相談したのだ。


すると旦那は優しくこういった。

「何言ってるの?つわりに耐えていること自体すごいことだよ!俺は、つわりで辛くても頑張っているところを見て、これ以上にもっと頑張らなきゃと思ったから、家事も仕事も全然辛くないし、頑張れるんだよ」

この時私は、つわりなんて、どのお母さんたちも耐えているから子供たちが生まれているし、つわりに耐えることはすごいことではなく、当たり前のことだと思っていたので、何も返事はできなかった。


すると旦那は続けて言った。

「じゃあ、もしも、俺みたく仕事も家事も全部やらなきゃいけない代わりに、好きな食べ物なんでも食べれたり、好きなことなんでもできるのと、なんもしなくていいけど、つわりに耐えて、くだものしか食べられないの、好きな立場になれるとしたらどっちを選ぶ?」


この言葉を聞いて、私はなぜか涙が流れた。

毎日くだものや枝豆しか食べれず体重が減って、体は大丈夫なのかと心細くなったとき、私はyoutubeでずっと、大食い・コストコの食品紹介・ウーバーイーツ企画・料理動画を何時間でも見ていた。

それは、食べているような気分になれるからではなく、人間らしい食べ物をいつか食べれる日を夢見て、この辛い気持ちを乗り越えようと必死だったからだ。

「もちろん仕事にも行きたいし、何より好きな食べ物を食べたい」

そう返事したら、だよねって旦那は笑ってた。


初めてつわりでげぼを吐いた時は、旦那の匂いがきっかけだったから、落ち込ませた。

私に近くづくためには、風呂に入るのと歯磨きをしてからじゃなくいけなくなって、

傷つけたと私も落ち込んだけど、笑いながら、たくさんの口臭ケアグッズを明日買ってくるねと言ってくれたり、加齢臭の改善方法を検索していた旦那のことを私は思い出した。


初めて吐いた日のことを思い出している間もずっと優しく声をかけてくれていた。

「妊婦さんは、赤ちゃんのことを考えながら生きている、それが1番大切な仕事なんだよ。だから生きてくれているだけで俺はいい」

「何もできなくて辛いかもしれないけど、俺のことは気にしなくていいから、横になって食べ物の動画見て、俺が帰ってくるの待っててくれてるだけでいいからね。そのあと俺が全部やるから」

口から出てくる言葉全部がとても優しい旦那であることに、今度はうれし涙を流して、私は安心して眠ることができたし、この夜から、自分は生きていていいのかと悩むこともなくなった。



もちろん今でも、世間の圧倒的に辛い立場で頑張っている女性や、助けてもらえず、辛い中でも全部自分でしている方へ尊敬の気持ちはずっとあるし、

別に自分が妊婦だからえらいとも思っていないけど、

赤ちゃんを体で育てながら生きているだけで十分だという言葉は、落ち込んだ気持ちを明るくしてくれた。



私のような、周りがとても優しい人にあふれていて妊娠中の罪悪感に悩んでいる方が他にもいると思うので、今回はこの記事を書くことにしました。

また、この旦那の言葉は、一人で頑張っている妊婦さんにも、周りが優しい妊婦さんにも、救いにつながる言葉だと思います。

もし、「私の旦那は何も助けてくれないのに・・・」と思う方には、私が生きているだけですごいことだと何回でも伝えたいです。

同じように妊娠中、様々なことに耐えている方を私は尊敬しています。


またすでに、旦那として家族として妊婦さんを1番に支え、睡眠不足や過労に悩みながら、家事を全部引き受けたり、可能な限り助けてくれている男性の皆様もご家族の皆様にも、心から感謝いたします。


家事が何もできない妊婦さんを恨んだり憎たらしい気持ちが生まれることもあると思いますが、それ以上の愛がそこにあることを祈っています。


つわりは実際に妊娠してみても、個人差がありますし、

俺の嫁は全然辛そうじゃないという旦那さんも、

妊娠は病気じゃないしと思っている旦那さんも、そして周りのご家族の方も、

つわりに対して知識が全然ないことは仕方ないことではありますが、
「赤ちゃんを思いながら体内で育てている妊婦さんは生きているだけでも十分大きな仕事をしている」

この言葉で救われた妊婦がここにいるのは事実です。

周りにいる方の優しい言葉で救われる妊婦さんがたくさんいるはずですので、この記事を参考にして、優しい愛で包んであげてください。


どうか宜しくお願い致します。













この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?