映画の思い出 (20代)
映画を観るようになったのは20歳を過ぎた頃からだった。大学3年生のとき、新入生に紛れてバンドサークルに入った。俺はそこでバンドや音楽の話だけしていればいいとばかり思っていたのだけど、音楽だけしか興味がない人間はほとんどおらず、むしろ音楽の話にはいい加減飽きた人間たちが映画やアニメの話で盛り上がっていることの方が多かった。俺はその話にまったくついていくことができず、カルチャーショックを受けたのだった。
映画ならまだしも、アニメは子どもが見るものだと思っていた。そしてアニメは、人