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「ハッキリ求めろ。」


加藤昌治著・「考具」を読んだ。

博報堂でマーケティングとマネジメント部門で活躍する著者が、
アイディアを出す・企画するためのシンキングツールを紹介した本。

どんな業種業界にいても考える道具(考具)を持っていれば損はないどころか力になるから多くの人にオススメ。

初版が2003年だけど今でもバリバリ活用できるものばかり。



そもそも基本的に多くの人は考える力がないと思っている。

いや、ないというより奪われている。

その最たるものが教育だ。

答え合わせ教育によって、どこかに答えがあると洗脳させられてしまうと答えを探すことばかり上手くなってしまう。

答えを探す上手さは学校教育では必要だ。

でも、人生に答えはない。

自分で答えを創りださないといけない。

その時に必要なものが自分で考える力なんだ。

考える力を付け、磨き上げるためにも考える道具は持っておくべきだろう。



この本で紹介されている考具は何種類もありすぐに活用しようと思うけど本を読んで思ったことは

結局、どれだけ意識し続けられるか?

が超重要だということ。


アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない

と書いてあったようにクリエイティブなアイディアは自分の頭の中で生まれるんだ。

ということは、自分の頭の中にどれだけ組み合わせができるモノが入っているか?が重要なわけ。

だったら、何でも取り入れたもん勝ちということ。

何でもと書いたのは、何が組み合わせられるか?それによって何が生まれるか?がわからないからだ。

もちろんクリエイティブなモノをインプットして自分の感性を磨くのは良いことだけど、

それより重要なことは上述しているように組み合わせができるモノがどれだけ頭にストックされているかなんだ。



さらに、ストックを貯める時にどれだけ意識しているか?がアイディアを出せる人と出せない人の差が生まれる。

例えば、ただテレビを眺めている人とアイディアのヒントになるものは無いか?と意識して観ている人では見ているものは同じでも入ってくるモノが違うでしょ。

アイディアに溢れ面白い発想ができる人とそうでない人の差は

アイディアになるヒントを探しているか?の差なんだ。



これはアイディアを求める人だけの話ではない。

どんな情報を得たいのか?
どんな力が得たいのか?
何を解決したいのか?

これをハッキリさせるだけでも入ってくる情報が変わってくる。


今まではただ目の前の世界を眺めているだけだったのが

ここをハッキリさせることで脳が自然とSEEからLOOKに変わるんだ。


例えば、考具として紹介されていたカラーバス。

これは赤色を観ようと意識すると赤色のモノばかり目に入ってくるということ。

今までのSEEの状態だと赤色のモノなんて特に意識することはなかったけど、赤色をLOOKすることによって目に入ってくるモノが変わるんだ。


これと同じように自分が得たい情報をハッキリ意識するだけでインプットが変わるんだ。


俺はずっとnoteのネタに困っているから常に書くネタと面白そうな本を探している。

そうすると面白そうな本が見つかるし、アウトプットするつもりで読むからネタになりそうな文章や言葉を見つけられる。

だから俺はネタに困りながらも毎日書き続けられているんだ。笑


求めよさらば与えられん

って言葉には全然共感できないけど

ハッキリ求めればLOOKになって見える世界は変わるよ。


ただぼんやり眺めるな。

何を得たいのかハッキリさせろ。


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